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早産でうまれた子供たち

今日、小さな研究会で、研究発表をしました。
その準備のため、なかなかブログにまで手が回らなかったのですが・・。

今回の発表の内容を簡単にいえば、「昔、うちの病院で早産で生まれた子供たちは、今どういう状態か?」というもの。3年以上前にうちで早産になった患者さんについて調べました。
早産で生まれた子達が、生まれた直後は元気に見えても、何年もたって成長していくときに、果たして本当に元気で過ごしているのか?退院してすぐにはわからない後遺症などはないか?
産婦人科医であれば当然知っていなければならないことなのですが、意外と情報が少なく、自分が取り上げた子供たちでも全員を完全に把握できていることは少ないと思います。
その情報を今後の治療に生かせることができるとすれば大変意義があると考えました。

子供たちの様子は小児科の先生に尋ねました。
リストを渡すとあっという間に返事が返ってきて、その速さに驚きました。
ボクたち産婦人科医の中で、もう何年も前に終わったお産でも、小児科の先生にはたしかに「現在進行形」なのです。

こうやって何年でも子供たちの成長を見守ってくれる小児科のドクターがいるからこそ、産婦人科医が頑張れるのです。


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コメント 3

いつもお邪魔してます。
成長していくこどもをみていると、「現在進行形」という言葉がうんうんと感じられました。うまれてから、というより、おなかにやってきてからずっと子どもは片時も休むことなく生きているのですね。
人間は死ぬときまで医者のお世話になりますが、haruさんは一番最初に出会う医者なんだなあ、と思いました。
研究の結果はどうでしたか?
by (2007-09-18 15:39) 

ぽてち

後遺症とか心配ですよね。
そういえば、ネットで、不妊治療で生まれた子の追跡調査がとか出ていたのを思い出しました。
産まれてからの人生は長いですから、そういう追跡調査って大事だなと思います。
産婦人科医と小児科医って、切っても切れない関係ですよね。
by ぽてち (2007-09-19 07:46) 

haru

ちばおハムさん、ぽてちさん、いつもコメントありがとうございます。
お産は子育ての一瞬の通過点です。その通過点をいかに安全に過ぎていくか?それを見守るのが産科医だといつも考えています。
もし、後遺症が残ったら?・・・考えたら、考えるだけ不安になることもあります。
その不安を少しでも少なくすることができれば・・・。
そのために知っておかないといけない情報が今回の研究データだと考えました。
データの結果は?内容はここでは詳しくいえませんが、
「もっと、もっと謙虚に、誠実に、愛情深く、ちいさな命に向かい合っていこう。」
あらためて、そう感じるものでした。
by haru (2007-09-20 22:32) 

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