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逆子のお産

逆子のお産は、うちの病院では全部帝王切開を行っています。
外来の妊婦検診で、妊娠35週前後で逆子だと、やはり、帝王切開の可能性を説明することにしています。
最近はお産に関するさまざまな情報も「逆子は帝王切開で」というのが一般的になっていますが、いざ帝王切開となるといろんな質問が出てくるのは自然だと思います。
ボクの場合、「逆子ちゃんのお産では、普通と違って、ここのところが、こうして、こうなって・・・」と外来で絵に描いたり、箇条書きにして、逆子の経膣分娩の危険性、そして帝王切開のメリット、デメリットを十分に、そして明解に説明するようにしています。
手術をするとなると、麻酔の説明や輸血の話もしないといけないし、次の妊娠の説明もするとけっこう時間がかかります。妊婦さん本人ばかりでなく、ご主人からもいろんな質問が出てくるのも当然だと思います。
今日は、外来で34、35週で逆子だった妊婦さんが4人もいて、それぞれの皆さんに十分な時間をとって説明をしました。
しかし、それで、最終的に待ち時間が大幅にずれ込んでしまい、皆さんに大変ご迷惑をおかけいたしました。
それでも、患者さんたちは、「今日も忙しそうですね。先生、体こわさないでくださいよ~。」と励ましてくれました。(京都風のイヤミだと思えばそうかもしれませんが、ねぎらいのお言葉として謙虚に言葉通りの意味で受け取らせてもらいます。)
今日、ボクが説明をした4人の妊婦さんのうちで何人か、あるいは全員が、次の健診で逆子が治っているかもしれません。でも、次の妊婦健診までいろんな不安や疑問が出てきて、それが、中途半端な知識で余計に増幅することがあるとしたら、これ以上にしんどいことはないと思います。だからこそ、ちゃんと時間をかけて納得してもらうまで説明をしておくべきだと思うのです。実際に帝王切開になったときのために、というのだけではなくて、次の健診までの期間、安心して過ごしてもらうためにということもあるのです。

「元気な赤ちゃんを産みましょうね。」
ボクも頑張りますから。



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