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「なんちゃって」はダメなんですよ [妊娠]

またまた、「助産院ネタ」で申し訳ないのですが。

ある助産院の嘱託医をしている関係で、ボクは助産院でお産をする妊婦さんの診察をします。
とくに中期と後期には必ずうちで診察することになっています。

そして、助産院でお産をする方には、「典型的なパターン」というのがあるのです。

 食事は自然食、あるいはベジタリアン。
 服装は、自然素材の草木染めで、基本薄着。巻き付ける感じのデザインの服。
 5本指の靴下にレッグウォーマー。(旦那さんはなぜか裸足で、サンダル履き)
 ノーメイク、あるいは限りなくノーメイクで、髪の毛は黒い。 
 薬や医療行為は基本的にNO。
 もちろん、育児は完全母乳。

偏見といわれるかもしれませんが、こういう方が多いのは事実です。
これには、たいてい理由があります。

こういうタイプの方の多くが、もともと、アトピー性皮膚炎や喘息などのアレルギーの持病を持っておられるます。小さい頃から病気の症状でしんどい思いをしてきたばかりでなく、食事療法や制限食で頑張ってきて、行き着いたスタイルがこういうカンジになるのでしょう。(もちろんそれ以外の理由もたくさんあるので、そうでないという方はごめんなさい。)

それゆえ、食事は当然のこととして、化粧品や薬にはどうしても神経質になり、衣服にもなるべく自然素材のものを選ぶようになります。
自分の体調をなによりも理解しておられ、「ストイック」という言葉が似合うような、健康的な生活です。
こういう方は、体重管理もかんぺきだし、少しばかりの貧血なら自分なりの食事療法をして、ちゃんとお産になるまでには治します。

そういう方にとって、「お産は病気でない」という信念のもと、出産する場として助産院を選ぶことはごく自然な成り行きです。

いいんじゃないでしょうか?

 「頑張って、いいお産をして、かわいい赤ちゃん産んでくださいね。」
そういって、妊娠後半の外来診察のとき、見送り?ます。

その一方で、こういう妊婦さんに、どうしても医療介入というか病院での治療や処置が必要になったときが大変です。
なかなか納得してもらえない方が少なからずおられます。
ただ、大切な赤ちゃんのため、と皆さん、不本意ながら?受け入れてもらいます。
病院側の人間としては納得していただくまで根気強く説明します。
これまでに苦労したことはこのブログでもしばしば書かせてもらいました。

妊婦さんの中には、この辺の切り替えの早い方とそうでない方があります。
そのあたりを見抜くチカラについては、おかげさまで最近自信が付いてきました。
病状を理解して、お互いを信頼しあうことができれば、あとは誠心誠意、治療をするわけです。
もともと、ご自分の体調を十分把握していられる方が多いので、かえってやりやすいこともあります。

ところが、助産院を選ぶ妊婦さんの中に、この手のパターンが当てはまらない方が、時々含まれています。

いわゆる「優等生タイプ」とでもいえばいいのでしょうか。
  それとも、「マジメ過ぎタイプ」? うまく表現できません。

妊娠した直後から、猛勉強を始めるのです。
「よいお産とは?」
何冊も本を読み漁り、インターネットで情報収集します。
しかし、得られる情報なんて知れています。

食事がおいしい産院ランキング、マタニティーヨガ、無痛分娩、エステ・・・。

最近は分娩数制限をしている産院も多いので、どこで産むか、どうやって産むか、早く決めないと間に合いません。

行き着くところが、「自分なりのお産」、「アクティブバース」、「フリースタイル」、「自然食」・・・

自分のお産はこれしかない!
やってみよう!
そして、それを叶えてくれる聖地が「助産院」なのです。

妊娠した直後から始めた、食事療法は、たいてい、肉を魚に、コーヒーをジュースに、
お茶を牛乳に、便秘薬の変わりにヨーグルト、おやつはチーズとフルーツ。チョコレートも少しなら胎児によいらしい・・。
いままで、食事で苦労したことないから(つまり、アレルギーなんて経験したことがない)、何となく体に良さそうなものをどんどん取り入れます。

こういう方の妊娠は、妊娠中期に入った頃からすぐに異常が起こります。
体重が増えるのです。

 「〇〇さん、体重増え過ぎですね。」
「そうなんです。でも、何にもしてないのに体重だけ増えるんです。」
 「食べてるんじゃないですか?」
「体に悪いものは食べてません。 ちゃんと、ヨガもしてるし。」
 「乳製品はどうですか? 牛乳とか、チーズとか、ヨーグルトとか。」
「もちろん食べてます。お通じが調子悪いのでヨーグルトを朝、昼、晩、食べてます。」
 「チーズは?」
「赤ちゃんのためにカルシウムが要るじゃないですか?」
 「・・・」

今の世の中、お母さんがチーズを食べないと赤ちゃん骨が弱るなんてことはありません。
それより、妊婦健診のたびに2、3キロずつ増える方が体に悪いのです。
ついでにいうと、ヨガでは痩せません。

こういう妊婦さんは、助産院では早い時期からマークされるようです。
そして、早めにうちの病院に紹介されてきます。
診察にくる頃、あらかじめ助産院の先生から連絡がきます。

「今度、先生のところに受診される方ですけど、多分、うちでは無理になりそうです。」
 「どうして?」
「体重も増え過ぎですし・・。」
 「体重だけですか?」
「いろいろ勉強されてるみたいなんですが、うちは『なんちゃって』はだめなんです。」
 「はあ?」
「『にわかナチュラル』はダメなんです。」

そうなんです。
助産院ではこういう理由でも「安全にお産できない」と判断されます。
にわかに自然志向になってもすぐにばれてしまいます。

アクティブバースは、お産というものを自分自身の問題ととらえて、妊娠する前から自分を精神的にも肉体的に整えていく作業が必要なのです。
「そうねぇ・・私は、アクティブバースにしてみるわ。」といって、レストランのメニューをみたいに選ぶのではないのでしょう。
フリースタイルもそうです。
単なる「わがままなお産」がフリースタイルではないはずです。

産科医も小児科医もいない助産院で、責任を持って(赤ちゃんの命に対して)お産をしようとするとするなら、本当の意味での「自己管理」が必要です。
自己管理は体重だけではないのです。
しかし、妊娠中の自己管理の最初は体重管理に始まるのでしょう。
「助産院で産んでいい」のは、いわば妊婦のエリート中のエリートといっても言い過ぎではないのだと思います。

もちろん、病院で産むためにも大切なことばかりだと思いますが、病院にはボクたち以外に小児科の先生も入れば、麻酔科の先生もいます。少々のことがあっても安全なお産のために頑張ります。

ちなみに、毎年、年末年始で体重が増える妊婦さんが多いのですが、今年は意外と体重が増え過ぎてしまった妊婦さんはいませんでした。
皆さん、優秀でした。

(景気が悪いからかな?)


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orangeuzura

はじめまして。

妊婦さんにもエリートとそうでない方がいらしゃるんですね。
エリート妊婦さんというのは、全体の何%くらいですか?
ちなみにもともとやせすぎの人と、普通体型の人と、体重の増加を同列に扱ったらおかしいと思うのですが、どうでしょうか。また、体重が増えすぎると、産道に脂肪がついてしまう以外にはどのような害があるのでしょうか。
よければ教えてくださいm(_ _)m

いつもお疲れ様です。
by orangeuzura (2010-02-07 18:10) 

さうざんバー

ぎっくり腰はいかがですか?

いつもお連れ様です。
助産院の事を理解して頂けて、とても嬉しいです。
最近の妊婦さんはやせすぎな方も多く、分娩が大変になるから、胎児を大きくしないため、体重制限を厳しくしている人が多いと、統計で出ていました(--;)
一概に言えない事を、全ての人がしてしまう事に、非常に危機感があります(--;)

by さうざんバー (2010-02-07 21:18) 

ゆうき

釈迦に説法かもしれませんが、
妊婦がどれほど完璧な健康管理をしたとしても、分娩時に予期せざる合併症で、危険な状態に陥ることは、ありえないとは言いきれません。産科医みずからが、助産院で医療介入なく産むことがアクティブバースのエリートだと言わんばかりの、情報発信は危険です。理由は3つです。

1.子どもを授かり、無事に出産出来ることは、「善行のご褒美」みたいな感覚がそもそもおかしい。「健康管理すれば、努力すれば必ず報われる」そんな価値観がはびこるから、気をつけていたのに何かあったら患者は自分を責めさいなむ、あるいは結果が思わしくないと病院を訴えることになるのです。(それでなくても、一般の人には不確実性・不可抗力という観念は、理解されにくい)
2.病院でいろいろ処置を受けて産むとか、帝王切開になっても、何が起こっても自分達のこととしてとらえ、医師の説明を良く理解して冷静な判断することが、アクティブバースだと思います。
3.「正統派ナチュラル」を持ち上げ「なんちゃって自然派」を揶揄しているのは、先生の個人的感覚でしょう。後者には、適切な食事内容を管理栄養士が指導して、暖かい目でみてあげてほしい。前者の場合、妊婦がベジタリアンで、必要な栄養が本当にちゃんと取れていますか?前者のタイプで、万が一の時に必要な医療処置を受け容れられないと、母子の生命に関わります。「医療介入=不本意」という信念が強いと、子どもが生まれた後も、小児科医に適切に相談せずに、代替医療などに傾倒してしてしまうことになる。

 そもそも、「助産院で産むのはエリート」などと持ちあげるから、「妊娠直後から猛勉強して、にわかにそういうものを目指す」人も出てくるんじゃないですか。
 うまく言えませんが、「子どもが授かり安産できる」あるいは「健康で生活できる」ことは、恵まれたこと、幸運なことととしてもっともっと謙虚に受けとめる感性が、現代人には必要なのではないでしょうか。
by ゆうき (2010-02-08 06:36) 

みーた

はじめてコメントさせていただきます。

先生は、もっとハッキリとおっしゃりたいがいろいろあって
やんわりと「なんちゃって」じゃ助産院での出産は難しいのですよ、と
伝えたかったのかな、と思いました。
私は緊急帝切で出産、もし1時間遅れていたら危なかったね、というお産でしたので、病院での出産で本当によかったです。

あくまで出産は赤ちゃんが主役。母はそのサポートでしかない、と
私は思います。
なので、赤ちゃんが無事に生まれてくる様に環境を整えておくことが母としての務めだと考えています。
by みーた (2010-02-08 15:14) 

haru

orangeuzuraさん、コメントありがとうございます。
エリートという言葉で、後の人のコメントでもあるようにひっかるのでしょうか?
助産院では、大体3分の1の妊婦さんが他の病院に紹介されていきます。
B群溶連菌保菌者も含まれるので、みんながみんな、「太りすぎ」で紹介されるわけではありませんが、意外と助産院の門をたたいて、お産までいける人というのは少ないものですね。
お産の時の体重増加については様々なデータがあります。
もともと体重が多い人は、あまり増えない方はいいし、もともと痩せている人は少し多くてもいいでしょうね。ただ、その根拠もいろいろあって、赤ちゃんが将来的にメタボリック症候群になりやすい、とかです。
体重が増えることで一番問題になるのは、産道が狭くなることではなくて、妊娠高血圧症を合併しやすくなるということです。
産道が狭くなっても、骨盤は変わらないし、赤ちゃんが大きくなってしまわなければ、お産に少々時間がかかっても大丈夫でしょう。
ただ、興味深いのは、先進国といわれている国の中で、新生児の体重の平均が減少している国は日本だけです。
それだけ日本人女性に、妊娠中のダイエットが浸透しているということなのでしょうね。それが、いいことなのか分かりませんが、体重が増えてしまった妊婦さんが肩身が狭くなるのも理解できます。
by haru (2010-02-08 15:20) 

haru

さうざんバーさん、コメントありがとうございます。
腰の調子は、じつはあまりよくありません。
一日、外来診療すると、痛みどめを飲まないときついです。
妊婦さんの管理として、体重制限がすべてではないと思いますが、体重がどんどん増えてしまうひとは、やはり要注意です。
ボクの患者さんのなかには、体重が増え過ぎてしなう人はそんなにいません。
よく話をしてみて、ボクと十分に意思疎通ができるなら、たいていうまくいきます。うまくいかなさそうなときは、管理栄養士さんの出番ですね。
by haru (2010-02-08 15:28) 

chii

腰の調子があまりよくないのですね・・・(^^;)お忙しいとは思いますが、
あまり無理をなさらないでくださいね。

私も妊娠中に体重が16kgも増えてしまって・・・
母子手帳には毎月 “赤” で体重を記入されていました。
haru先生が主治医なら叱られてかも・・・です。(お恥ずかしい・・・)

幸いにも、血圧も正常に経過し、蛋白尿もなかったので、あまり危機感を感じていなかったのかもしれません。
健診で、私が診察室を出た後に
「ふぅ~、まったく。」
なんて、主治医の先生に「ため息をつかれていたのかしら?
なんて思いながら、少し反省しました(^‐^)


by chii (2010-02-08 21:14) 

orangeuzura

haruさま

御丁寧なお返事、お忙しいのにありがとうございます。

エリートという言葉に引っかかったわけではありません。
その逆といいますか、エリートという響きがなんとなくよかったので、主治医の先生にエリートと思われる妊婦さんはどんな人かな~~
と、純粋な疑問が湧いただけなんです。

私の言い方、いつも深い意味はないのですが、たまにとげがあるように受けとられてしまうことがあるんですよね(^^;)

言いまわしが悪かったとしたら、すみませんでしたm(. . )m
by orangeuzura (2010-02-08 21:19) 

haru

ゆうきさん、コメントありがとうございます。
テンション高いですね。ゆうきさんは医療関係者ですか?
助産院でのお産を、そう頭ごなしに否定する気にはなれません。
ボクが嘱託医を引き受けている助産院の患者さんは、最低でも2回はボクが診察をしていて、そういう意味で、ボクの管理下にあると考えています。そして、搬送受け入れや緊急帝王切開など、いつでも医療介入できる状態にあります。病院と助産院との契約も交わされています。
妊婦さん自身とボクも、なるべく十分な時間をとって診察しており、限られた回数の中で、十分にとまではいかないかもしれないけれど、ある程度納得できる状態で意思疎通できていると感じています。なかには、助産院で無事に産めたと、産後にわざわざ報告に来てくれる方もおられます。そういった信頼関係ができていないことこそが「危険なお産」なのでしょう。
「正統派ナチュラル」な妊婦であれば、貧血もないし、食べ過ぎや運動不足もないでしょう。ベジタリアンで貧血なら、それはボクからしたら、すでに「なんちゃって」なんです。エリートとはスタイルではないはずでしょう。
安全なお産を、助産院という立場で考えるとき、意思疎通がどれくらいちゃんとできるかも含めて、助産院から切り捨てられる(?)妊婦さんが意外と多いということを伝えたかったのです。
助産院の嘱託医であることを、多分ボクは皆さんが思っている以上にマジメに受け止めています。盛りを過ぎた(経験は豊富な?)産婦人科医が暇つぶしでやっているのとは違います。NICUがある病院が、助産院の嘱託をするということの意味や意義をすこしでも理解していただけたら幸いです。


by haru (2010-02-08 23:20) 

haru

みーたさん、コメントありがとうございます。
たしかに「やんわりと」いうのが京都風かもしれませんね。
今日も、体重が増えてしまった妊婦さんに、「自分だけはラクして産んだろうって気持ちで頑張ってみてね。」といってました。
京都の方にストレートに話すと、ショックが大きすぎて大騒ぎになって困ることもしばしばです。(ボクがもともと大阪なんで苦労しました)
そして、緊急帝王切開も、立派なお産だと考えてます。
恐い思いをして産んだんだから、褒めてもらえることはあっても、けっして引け目を感じることはないですよね。


by haru (2010-02-08 23:48) 

haru

chiiさん、コメントありがとうございます。
腰のご心配、ありがとうございます。
体重が増えて恐縮しまくってる妊婦さんには、「ボクはもう少し増えたくらいの方が好みなんですが、旦那さんはどういってますか?」なんていいます。
もちろん、「冗談ですよ。」と断りますが、「ボクに好かれるよりは、ラクにお産するほうがいいですよね。」と続けます。
みなさん、ボクに好かれてはたまらないと思うのか、その後の体重管理は大丈夫になります。
励まされたり、褒められたりして、頑張るんですね。

by haru (2010-02-09 00:05) 

haru

orangeuzuraさん、わざわざお返事ありがとうございます。
妊婦のエリートには、なによりも、うちのような病院を選んで欲しいです。
産婦人科医の出番がなくて、ラクチンな気がします。わはは・・。

by haru (2010-02-09 00:14) 

じゅりあ

私は、助産院があるっていうのは、産む選択肢が増えていいなぁ。。
位の認識でしかありませんでした。

そんな風な妊婦さんが多いんですか・・・興味深かったです。
友人が最近、自宅出産したのですが、自分が健康で安産に出産
できる身体だと感謝していましたけど、普通の人でした。

私は、高齢だから、助産院は絶対受け入れてくれない年齢でしたので
まったく視野にはいれてませんでしたね。
最近、近所にも助産院がオープンしてましたが、増えているんでしょうかね・・・

ストイックな妊婦、すごいですね。
私はふまじめ妊婦だったんで・・・体重は8キロ位で3人とも、
いつもすんでたし。
食べても増えない体質だったのかしら・・
by じゅりあ (2010-02-09 08:43) 

ちばおハム

最近流行り(?)ですからね。助産院のお産。
沖縄では幸い、お産したい、といって断られることはないみたいです。
産婦人科はとっても大変なのにありがたいことです。
助産院もありますよ。
私もいってました。病院とはまた違った視点で相談にのってくれるのでとてもよかったです。
助産婦さんは結構はっきりしてますよね。
不安のある妊婦にはそれが心強かったりするかも。
haruさんのように信頼し、信頼される先生がいたらお産をどこでしてもがんばれそうです。
アー、もう一人産みたいなあ。
by ちばおハム (2010-02-09 14:10) 

tunatuna

はじめまして。
最近こちらのブログを知り、興味深く読ませていただいてます。

助産院や自宅出産をサポートしてくれるお医者さんが少ないとの話を聞いたりするので、haruさんのような先生をとても心強く思います。

つい最近私は自宅出産をしました。
典型的なパターンにあてはまるところは・・
レッグウォーマーとノーメイクと母乳くらいかな、なんて。
基本的に和食好きですが洋食も食べます(^^;)
でもアトピーなどのアレルギー持ってます。
ので肌に合わないからメイク控えめだったりはします。
その分析が当たっているのにはビックリしてしまいました。

今回の出産は希望通り自宅でできましたが、
(自分の体調をととのえるようにいろいろ気はつかいましたが。。
お産のための自己管理は誰のためでもなく自分のためですものね。)
なにかの際には病院もやむ得ないともおもってました。
きっとそうなった場合も、それも何かの縁、
助産師さんとの信頼関係のように、
自分の希望を話した上で信頼できる方なら医療介入も
しっかりお願いするかと思います。

腰が辛いようですが、これからも頑張って下さい!

by tunatuna (2010-02-09 16:50) 

ぽんぽ

しっかりした信念を持ちつつも、確かなアドバイスには耳をかたむけ、受け入れていくのも、母親としての心構えの一つなのかもって思っています。
今、どのやり方が楽だとか、一番とか、一方的なものも多く見られます。どんな出産も、命がかかってるって事が忘れられてる気がして…。自分らしいが先行し過ぎて、赤ちゃんを忘れてない?…って。この感覚もそれぞれだろうけど。

先生の腰、寒さと疲れで大変だと思います。悪化しないといいですね。お大事に。
by ぽんぽ (2010-02-10 10:05) 

TN

はじめまして。以前から拝読していましたが、初めてコメントします。

この記事を読んで、最初は、『?!?!?(…ちょっぴりため息)』という感じでした。

というのも、私は自分なりに妊娠中いろいろ気をつけていたつもりで、体重も範囲内、妊娠中に主人の転勤でアメリカへ引っ越すも、臨月まで健康妊婦そのものでした。けれど、ふたを開けてみたら、最後はトラブル続き、促進剤で七転八倒し、子宮口が開かないので予定外の無痛に変更するも、最後はもうあとちょっとで出る!、というところで息子がひっかかり緊急帝王切開になってしまいました。そしてその後、二卵性の双子の流産も経験しています。

だから、医療に頼らずに自然にすぽーんと産める人、というのはやっぱり動物のメスとしてエリートなのではないか?という、うらやましい気持ちがあったからです。

なので、なんだかこの『エリート』という言葉、『にわかナチュラル』という言葉が心にひっかかり、ずーっとこの数日間かんがえていました。

今わかったことは、私は助産院で産みたいとは思いませんでしたが、先生のいう『優等生タイプ』で、『にわかナチュラル』なのだということです。
妊娠して、子供を少しでも安全に、健康に産んであげたいと思い、ものすごく勉強しました。異国の地でのはじめての出産となるので、それこそ辞書片手に医学用語から、海外での『いいとされること』『気をつけたほうがいいこと』の違いを学び、いろんな角度から考え、自分なりに判断を下して取り入れてきました。

だけど、やっぱり”妊娠してから”なんです。
妊娠する前は、自分だけの体だったので、そりゃもう、お酒も飲みすぎたり、夜更かししたり、不規則な生活だったり…体にわるいことも沢山してました。(苦笑)
『母親になるのだから』と心を入れ替えて、勉強しましたが、やっぱり『ホンモノのナチュラル』とはちがうんですよね。

だけど、今私の心はとってもすっきりしています。
自分が『にわかナチュラル』だったこと、だけどここでいう『ホンモノのナチュラル』が必ずしも正しいわけではない(少なくとも私には科学的ではないと思える面が沢山ある)ということが、自分の中ではっきりしたからです。

人間は文化を持ち、動物の”生きる”とは違った生き方をしてきていると私は思います。
だから、現代の中で『動物のメスのエリート』ではなかったからといって、引け目をかんじることはないんだな…と思えたからです。

とても考えさせられた記事でした。
そして、これから一歩前に進めるような気がします。
ありがとうございました。
お体いたわってあげてくださいね。これからも楽しみにしています。

by TN (2010-02-10 23:58) 

haru

じゅりあさん、コメントありがとうございます。
そんなにストイックにしないでも、とくにリスクがない妊婦さんではそれほど体重は増えないのです。
体質的に増える人はもちろんいます。
でも、4人とか子供をポンポンって感じで産んでいく人に限ってそれほど体重は変わらないような気がします。そういう人に聞いてみると、妊娠してるからといって特別な食生活とかしないそうです。
妊娠というものを、その人のライフサイクルの中で自然な変化と考えると、妊娠中の過ごし方はあくまでも「普通」でいいのでしょう。
by haru (2010-02-12 17:23) 

haru

ちばおハムさん、コメントありがとうございます。
助産院の良さは、いつも同じ助産師がいるということや、お産の後も引き続き子育ての相談ができるということなどがあるでしょう。
けっしてわがままを聞いてくれる場所という訳ではないと思います。
勘違いされてる人も多いと思いますが。
そして、助産院の良さのために安全を犠牲にしてはいけません。
沖縄は産婦人科医が足りてるのでしょうか?
いつか、移住しようと思っていますが。
by haru (2010-02-12 17:30) 

haru

tunatunaさん、コメントありがとうございます。
自宅出産されたんですね。
ボクは、病院の近くに自宅出産の助産師さんが開業してるので、年に数人、診察する機会があります。
助産院で産む人より、さらに「個性的」で「つわもの」の印象があります。
しかし、その助産師さんも「安全のマージン」を十分にとっているのか、かなり早目に紹介してくれます。
何かあったときはいつでも医療介入します、と説明していますが、自宅系の妊婦さんはなかなか理解してもらえないことが多いです。
はっきりいって苦労してます。ただ、そういコミュニケーションを通じて、信頼し、理解しあえるのではないでしょうか?
by haru (2010-02-12 17:41) 

ゆうき

再度のコメントお許し下さい。
4つめの理由をいいますと、
 先生の所みたいなNICUを備えた病院と連携している助産院はむしろ少ないのではないですか。名ばかりの嘱託医はいても、万が一の搬送先が確保できていない事例はないですか。周産期の危機管理ネットワークがきちんとしている所と、出来ていない所の違いが、 一般の人にわかるように情報開示されているでしょうか。そういう状況で、「助産院で産むのはエリート」がひとり歩きするのは、危険だと思います。
 助産院では助産師の手厚いケアが特徴なので、受け容れ人数は限られており、そもそも医療行為が出来ないので、希望者が多ければリスクのない(と思われる)妊婦を優先的に取ることになります。それは本質的には「医学的なリスク判断」なのに、患者のライフスタイルに優劣をつけるような言い方は、奇異に思えます。海外で出産された方が、子どもを安全に健康に産んであげたくて、いろいろ勉強されたお話がありました。そのような、真面目で一生懸命な人々を、追い詰めることになりはしないか、と思うのです。

 それと最近では、「先進国で日本だけが、新生児の平均体重が減少」「日本人女性の妊娠中のダイエット」の弊害も言われています。太り過ぎや過食はよくないとしても、「妊婦のやせが、子の糖尿病リスクを増す」という認識もひろがりつつあり、「体重が増えなければ優等生」というやり方は、見直される可能性もあります。
 専門外なので間違っていたら訂正して頂きたいのですが、「太ると妊娠高血圧症PIHがこわい」は、むくみによる体重増加がPIHの徴候であることと、脂肪太りがPIHのリスクをどれほど上げるか、とを分けて考える必要があります。PIHの根本原因は、胎盤ができる時に、胎児のトロホブラストが、子宮のらせん動脈の壁に侵入して血管を広げる働きが、不十分なことです。胎盤の血流を確保するために、胎盤から分泌される物質が、母体を危険な状態にしてしまいます。ですから、PIHが妊婦の太りすぎ・自己管理の不足のせいとは言えない面があると思います。将来、上記の原因物質などの血液検査が実用化されれば、太っているのが個性なのか、危険な徴候なのかを、鑑別できるようになると思います。
 我が国で、妊娠時の体重制限の努力により、20−30年間にPIHによる妊婦死亡が減少したことは、有意義であったと思います。それにしても、今の若い女性のボディーイメージはやせすぎです。
 また、体重制限の指導も、カロリー制限しつつ栄養摂取を確保することが重要ですが、妊婦は味覚も変わり、お腹が大きくなると炊事が大変だと思います。そもそも、食事は長年の生活習慣なので、簡単に変えられない人も多いです。たとえば医療従事者でも、自分の生活習慣を改善してメタボを是正するのは容易ではありません。 

by ゆうき (2010-02-14 07:17) 

haru

ぽんぽさん、コメントありがとうございます。
たしかに、アクティブバースのことを、「自分らしいお産」といって、赤ちゃんのことはどうなってるの?という違和感を感じることは少なくありません。
ボクから見ると、単なる「わがままで自己満足」なお産にしか見えないこともあります。
とくに、生まれたての赤ちゃんをお父さんが裸で抱っこする意味があるんだろうか?とか思います。
でも、その赤ちゃんを育てるのはボクじゃなくて、赤ちゃんの両親なので、そういった「儀式」を赤ちゃんの危険のない範囲で見守るしかないのだと思います。その儀式で、ご両親が満足して、自信を持って子育てできることをいのりつつ。
そういった方々を、医療者としてうまく管理するのは、信頼関係しかないと思っています。
少々納得いかないことはあっても、すべては赤ちゃんを守るためです。
by haru (2010-02-14 09:37) 

haru

TNさん、コメントありがとうございます。
大変なお産の経験でしたね。
でも、元気な赤ちゃんを産むために、自分自身はもちろんのこと、ご主人も、そして、その赤ちゃんの妊娠・出産に関わったたくさんの人たちが本当に頑張ったことに気付かれたのではないでしょうか?
命は、それほどに尊く、重いものなのでしょう。
お産のスタイルはどうにせよ、元気な赤ちゃんを産むことが何よりにも大切です。外国で、怖い思いをして、産んだことを褒めてもらえることはあっても、引け目に感じることはないのだと思います。
TNさんに、次の妊娠があるとしたら、また考えちゃう時期が来るかもしれませんが、自信を持って前に進んでほしいと思います。

by haru (2010-02-14 09:51) 

haru

ゆうきさん、コメントありがとうございます。
よほど「エリート」という言葉がお気に召さないようですね。
この言葉は、以前一緒に働いていた部下のドクターが、あるときしみじみと口にした言葉なので、ボクも使わせてもらっています。
彼女(部下のドクターは女医です)は、なによりも助産院でお産を希望する妊婦のことが嫌いで、憎んでいるといってもいいくらいでした。助産院でお産するような妊婦はうちの病院で健診する必要がない。何かあったら、うちのせいにして迷惑だ。いざ、医療介入しようとするとなかなか医者の言うことを聞かない不良患者の集まりだと明言していました。
そんな彼女が、あるB群溶連菌保菌者の分娩に立ち会い、自然で優しい気持ちになれるお産をみて、心が動いたのです。もちろん、助産院からの紹介患者です。
そのドクターがお産の後、ボクに、「もしかしたら、助産院で産んでいいのは妊婦のエリートだけなのかもしれないですね。」といいました。
そのドクターの言葉の中に、妊婦のライフスタイルや体重の増減は関係なかったと思っています。むしろ、外見のみで判断していた自分にショックを受けたようにも思えました。
たぶん、ゆうきさんが一番違和感を感じているのは、いわゆる「ナチュラル系」にみえる人たちのことを外見的に「エリート」であり「ホンモノ」であるといい、妊娠して突然頑張ってる人たちを「なんちゃって」といって否定しているようなニュアンスなのでしょう。
残念ながら、少し違うと思います。
体重を極端に絞ってしまう傾向があるのは、都市部に多くて、妊娠中でもモデルみたいにカッコよく過ごしていたいという、おそらく「ナチュラル」とは程遠い人たちです。また、助産院で体重増加を厳しく言うのは、吸引分娩や帝王切開などの医療加入をなるべく避けたいという管理の一つであって、妊娠中毒症の発症予防の概念はもともと希薄です。(あと、トロホブラストはボクの学位研究のテーマでもありますが、ここでこまかく言う気はありません。)
なによりもここで伝えたかったのは、助産院と、助産院を選ぶ妊婦には、何よりも意思疎通や信頼関係が重要だということです。
ばりばりのナチュラル系の妊婦さん(しかも、自分自身が小児科医)が、助産院との信頼関係が保てず、断られ、分娩直前に助産院を変えたりして大変だったお産の話を書いたことがあります。(2009年7月「甘く見すぎたお産」)たぶん、ゆうきさんは、こんな感じの妊婦さんをボクが「エリート」だと言っているのだと思われているのでしょうね。
助産院が限られた医療資源の中で安全にお産するためには、日頃から自分の健康状態を十分に理解している人の方が管理しやすいのは当然でしょう。ただし、どんなに妊婦が外見がナチュラルであっても関係なくて、危険な時に危険だという説明を理解してくれる関係が必要です。だから、そうでない妊婦さんは病院に紹介するしかないし、紹介する時の理由が「甘く見てる」とか「体重増えすぎ」とか、ちょっとピンボケみたいな理由や、極めつけは「なんちゃってはダメ」みたいになってしまうんです。
NICUを備える病院が助産院の嘱託をするということが当たり前になる時代は必ず来ると思います。少し前、法律も改正され、分娩を取り扱わない医師(産婦人科医も含めて)は嘱託ができないことになりました。
今までは内科医とか、小児科医とかでも助産院の嘱託医ができたのです。ちょっとした風邪なんかの時に薬を出したり、お乳の飲みが悪い時に相談したりするためです。法律で分娩を取り扱う産婦人科医しか嘱託ができなくなったのは、不幸なお産がたくさんあったからに違いありません。そういう問題を抱えている助産院に勘違いの妊婦が押し寄せているのが現実です。そういった中で、正常と異常を判別し、それをどうやって告知していくか、助産院では苦労されているようです。
ゆうきさんはたしか、剖検に携わっている方でしたでしょうか?ゆうきさんが悲しいお産の被害者を視ておられるからこそ、心配されているのは十分理解できます。いくつもの理由をならべて否定していくことは簡単ですが、大切なのは小さな命とお母さんであって、懐深く見守ってあげたいと思っています。周産期医療は、生理現象と病気の混在であってそれを冷静に見守る温かい医療だとボクは信じています。
そして、全ての分娩数の1%にも満たない、助産院でのお産の本当のあり方をまじめに考えている産婦人科医がほとんどいないことも現実です。
by haru (2010-02-14 13:16) 

hacca

先生が嘱託を引き受けておられる助産院の助産師は素晴らしいと思います。お産の危険に対する感覚が研ぎ澄まされているように思います。
先生はそうでない開業助産師もいることを知っていらっしゃいますよね。お産の危険回避よりも「医療介入をできるだけ避けたい」「医療介入の必要なラインを下げすぎている」「医療介入を敗北のように捕えているかのように“まだまだいける”とばかりに賭けに出てしまう」このようなことを優先する開業助産師がいることを。
私がかかっていた助産師は妊婦を安全なお産に導くよう神経をすり減らし取り組んでいると言っていました。
今は聞くだけでも嫌悪感を抱きますが「私たち助産師はあなた(妊婦)のお産のお手伝いをするだけ」とも言っていました。この言葉に何故これほど嫌悪を感じるのか自分でもよくわかりませんが・・・。
しかし蓋を開ければ助産師の存在は医療介入を妨げる存在にしかならなかったわけです。
過去の私がそうであったように自分のお産には危険などないからと意味なく思い込んで、だからと上記のような甘い言葉で受け入れる助産院に流れていく甘い妊婦を診察なさることもあるでしょう。その時先生はどのような言葉を掛けられるのでしょう。やはり「がんばっていいお産をしてね」でしょうか。それとも「甘い助産院」の嘱託にはもともとならないのでしょうか。
妊婦自身の無知故の甘さもありますが、それを受け入れる「甘い開業助産師」という存在は野放しのようで、それを指摘される機会もあまりにも少ないです。

by hacca (2010-02-15 10:00) 

りょお

最近、TVなどでもよく助産院で出産される妊婦さんを見かけるので、
出産とは普通は助産院でするものだと思っていました。
というか、私の中では、助産院と産婦人科の違いも、よくわからないのです。
ただ、「自分らしい」お産を望むばかりに、
自ら自分と赤ちゃんを危険にさらしてしまっている妊婦さんが多いのだと言うことを、
このブログを読んで初めて知りました。
妊娠・出産・育児に関しては、情報が氾濫しすぎていて、
間違った認識をしてしまう方が多いのだと思います。
本当は、型に嵌った正解などはなく、
その人が、安全に、健康に、心安らかに妊娠・出産・育児のできる方法が、
正解なんだと思います。
情報の取捨選択を、間違わずにやっていきたいと思います。
by りょお (2010-02-18 23:23) 

hacca

「優秀な妊婦」などありませんよね。妊婦にできるのは無理をしすぎないよう様々なことを自制する、常に自分の体調を意識する、自己判断せず医師の意見を聞く、こういう普通の事です。そして何か起こった時最善の処置が受けられる手配はできているか、どのような方法をとれば最善の処置にたどりつけるかを具体的にいつも考える事です。
「優秀な妊婦」と表現されることと無事なお産を得られるかということは違うと思います。「優秀」なら助産院、そして満足度の高いお産が無事にできる、というのはただの結果オーライです。
by hacca (2010-02-24 06:08) 

琴子の母

こんにちは。
今回の内容・表現には残念、不快、言葉がなくなるというのが感想で、書き込もうかと最初はおもったけど、言葉がなくなる通り、書くこともどこから意見しようかさえ気持ちがおさまらず、控えていました。
しかし、スゥさんのご意見の中に、産む側にだけ押し付ける責任を目にし、当事者として意見しようとおもいました。

>それはそれで良いと思いますが、そういうのに乗せられて「万が一」が分からない方がいるのかなと思います。
---
これが本気の医療従事者の声とおもうべきなのでしょうか。
では現況、「万が一」をわかりやすく、事実だけをきちんと教えてくれている医療従事者の方がどれだけいらっしゃいますか?
そういうのに乗せられて…馬鹿にされた気がします。
確かにそうなのだという反省もしていますが、子供を亡くした親だけがそう言われるべきなのでしょうか。
そういうのに乗せた側へ、そのままで仕方ないのでしょうか、乗せられた方が悪いということで…
実際、一生残る痛みは助産院で子供が亡くなったと話す度に、『そういうところを選んだのはあなたなのだから』になっていますね。
それはそれで仕方ないでしょうか。

エリートという表現には私も不快感が残ります。
エリートって必要なことなんですか?
カリスマに対してと同じです。
ただの自惚れにしか過ぎないとおもいますよ。
そこに子供の命を最優先していることは感じられません。
エリートというのを軽蔑した表現として受けるのなら理解も出来ます。
あと、この表現に喜ぶのが、なんちゃってな方たちなのでしょうね。
エリートといわれること、社会の中でエリートと呼ばれる方を不自然な存在として侮蔑しているのが、ナチュラル系だとおもおもいますから。

大体、妊娠してから生活を見直すっていう段階で、『なんちゃって』になります。
マクロビが引き起こすアレルギーの話をご存知ですか?

これ以上、こちらに書いてもご迷惑になるだけだとおもいますので、自分のブログに戻ります。

haruさん、皆さんなりに想いがあるというのは当然だとおもいますが、助産院で子供を亡くした親としては、残念でならないことでした。
私たちの存在をまだまだ無視される社会なのだと、痛感しただけなのかもしれませんね。
by 琴子の母 (2010-02-24 07:00) 

TN

haru先生 お返事ありがとうございました。
私は予想外の散々な出産ではあったもの、ちっとも怖い思いはしませんでした。(もう二度とこりごり…と思うほど体はつらかったですけど…ね。)
きっとそれは、小さい頃から医療に助けられてきた経験が多かったこと、そして自分で納得できるまでいろんな方向からお産を考え(ナチュラルバースに限らず)、そしてなにより言葉があまり通じない分、必死になってDrとの意思疎通を図ってきたからだと思います。だから、すごくつらかったですけど、今となってはとても満足なお産でした!!

国が違えば、価値観も違い、良いとされるお産も違い、アメリカでは妊婦は生ものどころかサラダやスーパーのデリコーナーのものも火を通せ!というくらいの指導っぷりです(皆がそのとおり行っているかは別として)
ひじきなんかはヒ素の問題でイギリスでは妊婦や3歳以下の幼児には与えてはならないといわれているらしいです。日本じゃ妊婦の食事の代名詞なくらいなのに。もうこうなると、何を信じていいのやら、わからなってしまい、それがかえって自分の予想外の状況にも頑なにならずに受け入れることができたのだと思います。

エリートという言葉の解釈が人によって違うような気がしてちょっと調べてみました。

>エリートはもともとラテン語で「神に選ばれた者」のことを指す。
(ウィキペディアより)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%88

そこから”優秀な”といった意味になってきたようです。
”神に選ばれた”というと、実際には選ばれるかどうかは誰にもわからず、神のみぞ知る…。特に信仰は持ちませんが「妊婦のエリートだけが助産院で産んでいい」…そういった意味だと、なんだかとってもしっくりきました。
by TN (2010-02-27 00:56) 

hacca

医療の手を借りることなく出産が終わりその後も異常がなかった場合に、結果的に「その妊婦はエリートであった」と言えるだけの事だと思います。
優秀だから医療介入のできない施設でもよい結果が得られるという流れの考え方はお産には当てはめてはいけないと思います。
結果論で「助産院のメリットの部分だけを味わうことができたので、このお産においては優秀な妊婦であった」と言えるだけなんです。
はっきり言って、医療介入のできない施設=助産院でお産をすることは誰にも結果を予測できない、成功の確率さえ予測できない賭けそのものです。その結果を受け取るのは生まれてこようとしている子供です。
by hacca (2010-02-27 05:59) 

TN

>haccaさん
横レスごめんなさい。
>結果的に「その妊婦はエリートであった」
本当にそのとおりだと思います。そういうつもりで『神のみぞ知る…』とコメント書いてましたが、伝わってませんでしたかね?お産に限らず、エリートというのは努力だけでなく、いろんな意味で最後は運を持ち備えた人が呼ばれるものなんだと私は思います。

『神のみぞ知る結果』が、たとえ現代では避けようのあったものだったとしても母親として結果を受け入れるだけのことができるのか…。
たとえ避けようのない結果だったとしたって母親というのはそのことで自分を責めてしまうものなのではないか、と自分の経験からつくづく思いました。
親の決断に巻き込まれるのはこども…まさにそのとおりです。それは出産にかぎらず、日々の子育てもまさにそのとおりで、親として、人として、どうやっていけばいいのか…日々悩まされるばかりです。

by TN (2010-02-27 09:20) 

hacca

助産院は神聖なところでもなんでもないですね。「結果的に優秀な妊婦」であったなら、そこがどこであろうが関係ない。選ばれた者がいける、選ばれた者ならいって大丈夫といううっかりすると勘違いする考えがここ数年広まっている気がします。
TNさんの仰るとおり、お産の結果は神のみぞ知る。そのお産にはダイレクトに命にかかわる急変がついてまわる。それに対応できない施設の危険性には触れず、このブログの記事では妊婦の優秀さ(既に申し上げましたが意味のないものと思います)と助産院の存在を結びつけて扱っていることに違和感を感じるんです。
by hacca (2010-02-28 08:16) 

kanamebach

妊娠中から、ブログを楽しく拝読させていただいてました。
一月末に助産院で無事第一子を出産しました。助産院ネタだったのでついつい出てきてしまいました・・

私に当てはまるのは・・髪は黒い、薄化粧、自然食に興味がある、母乳育児くらいでしょうか。お薬は必要な時はありがたいものだと思います。体重増加は8kgでしたが臨月で貧血が出て、出産時のリスクを減らすためにも嘱託医から処方さえた鉄剤は真面目に飲んでいました。鉄分は母乳育児でも必要なものですしね。

助産院での出産に大満足していますが、最初は不安もありました。でも、嘱託の産婦人科での検診や、搬送先にNICU完備の総合病院が指定されていること、助産師さんも、もちろん現代の医療者の一員であること・・助産院といえど、現代医療ネットワークにちゃんと入っているんだ、ということに安心を見出していました。そして、この医療ネットワークのおかげで安産できたと思っています。

実際、臨月に入って羊水の量がギリギリで、このままでは病院で産むことになるかも、と言われた時は、お産の安全にはそうなるのが一番なのだろう、と心の準備もしました。

「助産院」にはいろいろと偏見があると思います。私も随分まわりから心配されました。昔の産婆さんと区別がついていなかったり、分娩台がないと言えば、前近代的な場所だと勘違いされたり・・・先生のように、助産院の今を正しく伝えてくださる方がもっと増えるとよいなあ・・と思います。

お忙しいでしょうが、お体を大切に、頑張ってください。

by kanamebach (2010-03-01 12:34) 

hacca

悲しいです。
私もそれまでのお産は助産院、自宅でも大丈夫だったんです。満足していたんです。それで当然だと思っていたんです。
今回も当然そうだろうと思っていたんです。
そして、あってはならないことに助産師も「今回も当然問題ないだろう」と思いながら出産に挑んでいたんです。それは助産師本人が「慢心があったかもしれない」と言ったことからもわかります。
でなければ、顔面蒼白で異常陣痛に苦しみ「いつもと違う」と訴える私を「弱虫、もっとしっかりして」と切り捨て、ずっと改善しない胎児心拍の低下にも首をかしげるだけで「あなたの呼吸が悪いからこんなことになっている」で済ませますか。
助産師は病院勤務助産師でもあります。60歳を過ぎるベテラン助産師です。何かあればそこに搬送されることになっていました。医療ネットワークの中に入っている状態でした。
助産師はとても親身で自分の身を削って妊産婦のことをバックアップしていると言っていました。
どこにも不安材料などないと思っていたんです。
けれど・・・。「何かあったら搬送する」は、「何かある」と判断できなかった助産師によって意味の無いものとなりました。「搬送」は既に息の無い状態で生まれてきてからでした。
入っているはずの医療ネットワークは機能したといえるでしょうか。
「なにかおかしい」と首をかしげた時に、提携病院の医師と連絡を取る事なしに様子をみていたことはネットワークの中にいたといえるのでしょうか。
助産院に対する偏見とはなんでしょうか?こういった助産院の危険性はメリットと同じだけ伝えられていますか?
ごめんなさい、ここに投稿を寄せられている方々に対するものではなくて自分の中に溜まっているいろんな憤りが噴き出してきて、どこに向かって言えばいいのかわからないまま投稿させていただきます。
by hacca (2010-03-02 06:24) 

haru

スゥさん、コメント消去させていただきました。
貴重なコメント、感謝しています。

by haru (2010-03-07 14:16) 

haru

haccaさん、何度もコメントありがとうございます。
御返事が遅くなりました。
ボクが嘱託をしている助産院の助産師さんは、京都市内の産科を中心とする個人病院で長年師長をされていました。その病院の分娩数が次第に多くなるにつれ十分な助産師としての管理ができないと開業されました。開業してしばらくは、もともと働いていた病院が嘱託だったのですが、その病院が忙しくなりすぎて助産院の嘱託ができないと断ってきた、という背景があります。そして、その病院には小児科もないので、何かあったときは(つまり、赤ちゃんに何かあったとき、は)うちの病院に転送される訳です。
それで、うちの病院に嘱託の話が回ってきたのです。
この助産院は、けっして病院や医療介入を否定することから始まるスタンスではなくて、助産師として妊婦さんに責任を持って関わるために独立されたわけです。
変な助産院(失礼)の嘱託医をボクは引き受けない、とはいいませんが、十分な意思疎通ができない助産院はよくないと思います。
ちなみに、この助産院からは、1例1例、無事に出産されたあと詳細な報告を受けていますし、なにか心配事があると助産師さんも産婦さんの受診の時、一緒にうちの病院での妊婦健診に立ち合われることもあります。
ボクが説明することを一緒に家族のように聞いてくれています。
ボクはこれが当たり前だと思いますが、世の中の助産院のスタンスはどうなのでしょうか?
by haru (2010-03-08 18:34) 

haru

琴子の母さん、コメントありがとうございます。
御返事が遅くなり申し訳ありません。
前出のコメントのなかに書いたかもしれませんが、医療の現場で、とくに助産院のような限られた条件の中では、安全に医療行為を行うために必要なのは、まずはお互いの意思疎通だということです。
(助産院での分娩介助も、資格を持って料金を頂いている限り、『医療行為』であるとボクは思っています。助産院のすることが医療でなくて、病院のすることだけが医療介入だなんてあり得ません)
そして、お母さんの都合で赤ちゃんを危険な状態にするのは絶対してはいけません。もちろん、助産院の都合で、はあってはならないことです。
ただ、助産院には病院よりもいろんな思いや主義を持っておられる方が多く集まると思います。それゆえに、十分な説明と納得が必要であって、言葉だけの、いい加減なごまかしや言いくるめはあってはならないのです。
一部の、いい加減としか言いようのない助産院があるのは知っています。だからこそ、ボクたち産婦人科医は伝え続けないといけないことがあります。そして、助産院を否定するだけでもいけないと思っています。
by haru (2010-03-08 18:54) 

haru

りょおさん、コメントありがとうございます。
お返事が遅くなりました。
助産院というのは、助産師が開業している分娩施設で、産婦人科医がいないので、いわゆる医療行為が保険診療として行えません。分娩は「病気ではない」という考えのもとに「自由診療(つまり保険が効かない診療)」となります。
産婦人科医が足りないという社会的な危機感の中で助産院の存在が注目されているのは事実です。
産婦人科医が足りないから、リスクのない妊婦は助産院で産めばいいんだ、という安易な考えが行政レベルでもあります。。
なによりも、自分に都合のいい情報ばかり選択して得られる、インターネット文化も影響しているかもしれません。

by haru (2010-03-08 23:49) 

haru

TNさん、コメントありがとうございました。
勉強になりました。お返事が遅くなってしまいました。
もともと、お産は何かと不安なものです。その不安を乗り切ってお産をするのでしょう。「案ずるより生むがやすし」という言葉があるように、お産の大変さは痛みより不安が大きいのではないかともいえると思います。それゆえに、TNさんは、ご自分のお産のとき、必死でドクターと意思疎通を図られたのでしょう。
医療機関での診療行為を拒絶して、そういった不安を乗り切ることができるのでしょうか?
産婦人科医は、元気な赤ちゃんを産んで欲しいという思いでは、妊婦さんの敵でも何でもないのですが、初対面から、「変態?」とばかりに毛嫌いされる方もおられます。「診察室に座っているのもイヤだ」と。残念ながら、助産院での分娩を希望される方に少なからずおられます。

by haru (2010-03-09 00:06) 

haru

kanamebachさん、コメントありがとうございます。
お返事が遅くなりました。
医療者が妊婦さんと十分に意思疎通ができて、理解と納得が得られることは大切なことです。
これは、医療者同士でもいえることです。
助産院と病院、ドクターと助産師、あるいは助産師とナース。
医療現場で一番の深刻な問題にも関わらず、一番最後まで表に出ないものでもあります。
それらのしわ寄せは、一番弱いものにきます。
その、最悪の事態だけは起こしてはいけないのです。
kanamebachさんのお産に関わった皆さんも、それぞれきっと同じ思いであっただろうし、それがお互い十分に通じ合っていたのでしょう。
by haru (2010-03-09 00:21) 

hacca

お忙しい中コメントありがとうございました。
自分が関わっていた助産院しか知りませんが、haruさんが仰っている当たり前のことは行われていました。
開業助産師は引き受けている妊産婦の危険を全て回避できなければならないなんて思いませんが、助産師が「自分の手で」「助産院内で」「自宅で」「家族に囲まれて」分娩が行われるという目標から離れない限り、最善と思えるお産には近づけないと思います。
では助産院は何のためにあるのか。わからないのですが、少なくとも医師と妊産婦との橋渡し以上のものを目指した時点でそれは危険な施設になると思います。
アットホームであったり産後にも心強い味方になってくれるといった付加価値は、いくらでも切り落とせるオプションにすぎないと身を持って知りました。
by hacca (2010-03-09 09:14) 

haru

haccaさん、コメントありがとうございます。
「最善のお産というのは安全なお産である」と、うちの病院の母親教室では助産師らが説明しています。赤ちゃんにもお母さんにも安全ということです。
自然なお産が本来一番安全なお産であるとも言っていますが、安全なお産のためにできることをすべてしたうえでの話です。
助産院には、たしかに安全なお産に向けてボクらがしていることをあえてせず(たとえば胎児のモニター管理など)、むしろ病院でしていることを「悪」だといわんばかりにプロデュースしているところもあります。
病院を「悪」という姿勢をなぜとるようになったのか、あるいは、それを選ぶ妊婦さんがなぜ後を絶たないか、もしかすると、それは病院や医院のせいかもしれません。
産科医師たちは、安全を強調するあまりに、産婦や赤ちゃんの気持ちを犠牲にすることはなかったのでしょうか?
一方で、贅沢な食事や豪華な個室で過ごせることを強調しながら、ちょっとした仮死出生の新生児蘇生すらできない産婦人科医院はこの世の中にいくらでもあります。
こういった医院も、やはりある意味、非常に危険な医療機関なんです。

by haru (2010-03-19 19:10) 

hacca

病院側の冷淡と取られるかもしれない対応を医師として反省されるより、ご経験からも、「助産院や自宅出産ではこのような危険がある、このような事例がある、医療施設ではそのような危険を未然に防いだり被害を最小にくい止める為のこのような準備があり、今考えられる最善をつくすようなされている」と説明される方がよほど妊産婦とあかちゃんを救うことにつながると思います。もっとそのような情報が多くあるべきだと感じています。
by hacca (2010-03-22 07:37) 

rei

最近友人からharuさんのブログを教えてもらい、引き込まれるように一気に読ませていただきました!

もしかしたら…私が学生時代から就職仕立てのピチピチの頃にお世話になった先生かと…

でも元大阪人で、お父様も奥様も産婦人科医で、二人の子どもさんの年の頃も同じで、お名前にハルのつく京都で働く産婦人科医は他にもおられるのかなと思いつつ?温かいお人柄のブログを読んで嬉しかったです!

長くなりますが、私自身は大阪で開業助産師をしています。胸がしめつけられる思いでコメントを読ませていただきました。振り返って今まで十分な対応が出来ていたのが、これからも続けて行けるのだろうか…

ただ、自分が未熟な分、たくさんの支えを頂いてお産に向かわせていただいていることは日々感じています。搬送を判断するときでも、黒では遅く、グレーゾーンでの対応になり産婦さんが驚かれることもありますが、本当に病院でも丁寧な対応をしてくださるので、例え結果として助産院でも大丈夫だったとしても「あのとき病院に運んでもらってよかった」と喜んで頂き、何よりもお母さんと赤ちゃんが元気に帰って来て下さる。診断としては異常にならない事でも、言葉にはならないゾワゾワ感
by rei (2010-03-28 13:07) 

haru

haccaさん、コメントありがとうございます。
助産院のお産より病院のお産が安全だということは誰がみても明らかなことです。産婦人科医がその場にいるからです。(同じように、小児科医がいたり、麻酔科医がいたりするほうが、より安全なのです)
助産院の分娩がわが国では全体のたった1%であるというデータは、世の中の99%がそれを危険だと判断しているといってもよいのでしょう。
その中で、なぜその1%の産婦さんが助産院を選んだのか?
情報だけの問題でしょうか?
ボクがどんなにまじめに丁寧に健診をしても、彼女らは「じゃあ、先生のところでお産します」とは言わないのです。
それ以上に「病院を選ばない理由」があるのでしょう。
残念ながら、ボクにはわかりません。

ただ、赤ちゃんの安全のためにすぐにできることあるとすれば、胎児モニター(分娩監視装置)でしょう。刻々と変化する分娩を、冷静に監視できるからです。
このことは、強調していくべきかもしれません。貴重なご意見ありがとうございました。

by haru (2010-03-30 05:39) 

haru

reiさん、コメントありがとうございます。
ボクがreiさんの学生時代からピチピチ新人時代を知っているとしたら、助産学校は京都ですね。
あの頃のボク自身が、情熱はあったかもしれないけれど、まだまだ未熟で、今思うと恥ずかしいです。忘れてください。

by haru (2010-03-30 06:08) 

hacca

食い下がってごめんなさい。助産院のお産より病院でのお産の方が安全ということが分かっていないというより、お産は危険だということが大多数の者は分かっていないのではということです。
なんでもないのにわざわざ病院で産む、と思っているから病院外でのお産を考えるのだと思います。
あかちゃんは死ぬかもしれない、障碍を得るかもしれない、その可能性は格段に高くなるけどそれでも病院のお産は拒否します、と信念を持って病院外のお産を選んでいる人がどれだけいるでしょう。
自分に置き換えてしか分かりませんが、なにかあっても「危なかったね」で済む程度だと思いながら助産院を選んでいる人が多いのではないでしょうか。これは産む側の意識の問題ですが、その意識は医療者側からの具体的な危険説明の発信によって少しでも修正できるかもしれません。
私なら先生の丁寧な診察を受けて「問題なし」と言われればますます病院外でのお産への自信を高めて終わりでしょう。自分がその危険なお産に当たらない限り現実を知ることはできないのかもしれませんが、現実になってしまったものを情報として知るだけでもこれから産もうとされている方々には何かを残すかもしれません。そういう意味でここを提供して下さった事はありがたく思います。
by hacca (2010-03-30 06:39) 

haru

haccaさん、コメントありがとうございます。
お気持ちは痛いほどわかります。
たしかに病院で産む人の中でも、お産は危険なこともあるという意識が均等に浸透しているとは限りません。
安全である限りは「見守る」、危険であると判断すれば「介入する」、この「ON」「OFF」を使い分けるのが周産期医療の究極なのでしょう。
「介入しない」ことを前提に見守るだけのものであるなら。、まったく意味がないというのがhaccaさんの意見ですね。
ボクもまったく同感です。
意識を喚起する、恐い情報だけでなく、具体的なアドバイスや提案もしていく必要がありますね。
頑張ります。
by haru (2010-03-30 11:31) 

hacca

私が感じたのは医療介入が必要になる事が多いお産の現場で、その判断が助産師ひとりの手にゆだねられている事、その助産師の判断に意見を入れる者がいない密室の行為であることへの恐怖です。
その助産師の判断は分娩監視装置の助けもない。機器があったとしても医師が持っている知識には遠く及ばず診断も処置もする術はない。
悲惨な結末が残った後も、原因もミスがあったのかどうかも責任の所在も何もわからない。実際、カルテなどなく、分娩中に見たギョッとするような出血も母子手帳に助産師が書いた「出血量少量」に疑問を抱きつつも確認する術はない。
助産院に感じる危機感とは「見守るだけなら意味がない」、そういう精神論的で具体性に欠けたものだけではなくてです。
by hacca (2010-04-01 05:59) 

NO NAME

私は産婦人科医にトラウマがあり、お医者さんが怖くてしかたがありません…
でも、良い先生に出会い少しづつ心が癒されてきました。私は内膜症で卵巣チョコレート嚢種で片方を内視鏡手術しています。去年初産ですが、両方の卵巣が腫れた状態で(再発)の妊娠出産でした。手術をしてくれた先生は開業して会えませんでしたが、良い先生に出会い素晴らしいお産になりました。予定日10日過ぎ錠剤と点滴で4日かかりました…費用は48万円…お産が重なりに重なりバースプランはできませんでした…でも、主治医には思い出深いお産を頂きましたので大満足です!お産で亡くなった方を知っているのでとても怖かった…私の疲労を配慮して吸引分娩になりましたが産科の先生すごい!!全ては先生の判断。大変なお仕事ですが、お体大切に頑張ってください!待ちに待った陣痛が忘れられなくて…2人目も早く欲しいです!痛いけど(苦笑)
by NO NAME (2010-04-01 09:08) 

めぐっぺ

私は産婦人科医にトラウマがあり、お医者さんが怖くてしかたがありません…
でも、良い先生に出会い少しづつ心が癒されてきました。私は内膜症で卵巣チョコレート嚢種で片方を内視鏡手術しています。去年初産ですが、両方の卵巣が腫れた状態で(再発)の妊娠出産でした。手術をしてくれた先生は開業して会えませんでしたが、良い先生に出会い素晴らしいお産になりました。予定日10日過ぎ錠剤と点滴で4日かかりました…費用は48万円…お産が重なりに重なりバースプランはできませんでした…でも、主治医には思い出深いお産を頂きましたので大満足です!お産で亡くなった方を知っているのでとても怖かった…私の疲労を配慮して吸引分娩になりましたが産科の先生すごい!!全ては先生の判断。大変なお仕事ですが、お体大切に頑張ってください!待ちに待った陣痛が忘れられなくて…2人目も早く欲しいです!痛いけど(苦笑)
by めぐっぺ (2010-04-01 09:08) 

rei

はい、忘れました
(^-^)v

でも…限界まできて倒れて休む生活も無理もないのかもしれませんが、くれぐれもお体に気をつけて、ますますパワフルに頑張って下さいね!
by rei (2010-04-02 17:22) 

haru

haccaさん,コメントが遅くなり,申し訳ありません。
今回のコメントをきっかけに助産院でも胎児モニター(分娩監視装置)が使用してもらえるようにアクションを起こそうと思い始めました。

by haru (2010-04-07 19:03) 

haru

めぐっぺさん,コメントありがとうございます。
産婦人科医にトラウマがあるひとが多いのを日々の診療で実感します。情けない話なのですが,診察の仕方や心ない言葉で,「もう二度と産婦人科には行きたくない。」と思い,それが最終的に重大な疾患を発見することが遅くなることもあるのです。
あと,お産のとき,時間がかかったり,処置が多くなるとお金は高くなります。定額料金の病院も大学病院とかではあるのですが。
by haru (2010-04-07 19:12) 

hacca

おはようございます。
更に医師への分娩中の定期的な経過報告も加わるといいと思います。
少しでも無事あかちゃんの誕生へ近付きますように。
by hacca (2010-04-08 06:32) 

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