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お腹の赤ちゃんには関係ないでしょ? [妊娠]

先日の土曜日の夜、当直をしていたら詰所から連絡がありました。

妊娠36週の妊婦さんから電話で、「さらさらした出血がある。」とのことでした。
助産師さんによると、お腹の痛みは分かりにくいというのです。

 「早剝(常位胎盤早期剥離)かな?」
こんな出血で、子宮収縮が分かりづらい時は、早剝のことがあります。
違うことを願いながら、すぐに診察が必要なので受診するように伝えてもらいました。

この妊婦さんのカルテをみると、妊娠36週に入ったところで、胎児の大きさはどちらかというと小さめです。
胎児の推定体重は2100グラムと書いてあります。

おとなしそうなご夫婦で、二人とも落ち着いた感じの印象でした。
早速診察してみると、確かにさらさらした赤いおりものですが、どうやら破水ではなさそうです。
赤ちゃんの頭もよく下がってきていてますが、すぐに生まれそうな気配もありません。

 「よかった。 少なくとも、破水じゃないみたいですね。」

出血も調べたら、破水の反応はなくて、「おしるし」のようです。

 「歩きすぎましたか? 赤ちゃん、よく下がってるし。」

「はぁ、そんなことはないです。 ただ、無理をしていたかもしれません。」

 「そうなんですか? 満期まであと少しですから、なるだけ安静にしてくださいね。」

「それで、明後日なんですが、出かけてもいいですか?」

 「無理はしない方がいいですね。 何があるんですか?」

「じつは、私、ロー・スクールに通っているんです。 どうしても行っておかないと、また単位とるのが大変なんです。 毎日毎日、レポート書かないといけないんです。」

 「はぁ・・・。 出血してたら止めときましょうね。」

「出血が止まっていたら、いいですか?」

 「いいですか?って、ボクに聞くことじゃないと思います。 ボクの奥さんなら行かせません。」

「出血が止まっていたなら、行ってもいいですよね?」

 「大変なのはよくわかりますが、世の中では、妊娠34週からは産休といって、仕事も休みになります。 あとはご自分で判断してください。」

「・・・・・」 これだけ言っても、まったく納得されていない様子でした。

ちなみに、ロー・スクールとは法科大学院のことです。
(Wikipediaで調べたら、修了すると、新司法試験の受験資格と「法務博士(専門職)」の専門職学位が与えられる、と書いてありました。)

つまり、もともとは法学部を出ていなくて、社会人になった人が法科大学院で勉強して、司法試験の受験資格がもらえるっていうことです。

そりゃ、大変でしょう。並大抵の根性では通用しない世界のようにも思えます。
ボクの高校時代の同級生にもロー・スクールに通っているのがいて、同窓会で会ったとき、しんどい、って言ってました。
だから、知ってます。

この方を診察した後、詰所でカルテを書いていました。
着替えを終わって、そとで待っていたご主人と一緒に詰所の前を通ってこられたので、詰所の前の廊下でご主人にも説明することにしました。

 「破水はしてませんでした。出血も心配ではありますが少し様子を見たいと思います。 あと、少しの間ですから、くれぐれも無理をしないようにお願いしま・・・」

ボクが、そう言い終わるか終らないうちに、
ご主人が、ボクの言葉を遮るように、こう言ってきました。

「彼女は、ロー・スクールに通っていて、すごく大変なんです。 無理をするなと言われましても・・・」

その瞬間、ボクの頭に血が上ったような感覚が走りました。
(つまり、カチンときました)

 「それは、さっき、ご本人からお聞きしました。 今現在、妊娠10カ月とはいえ、まだ産んではいけない、36週です。 しかも、2100グラムという胎児発育遅延があります。 この時期の出血を甘く見ると、胎盤早期剥離など、怖い状況になることもあります。 そもそも、人間は、妊娠34週で産休に入るんです。 34週を過ぎたら、無理をするなっていうことです。 いろんな大変な事情は、誰にでもそれぞれあります。 しかし、今は、おなかの赤ちゃんのことを最優先に考えるべき、大切な時期ではないんでしょうか? そこから先は、ご自身で判断してください。 ボクが許可するとか、しないとか、そういう次元の問題ではありません。 少なくとも、今、あなた方がおっしゃっている事情は、お腹の赤ちゃんにはまったく関係ないと思います。 (ロー・スクールがなんぼのもんじゃいっ!)」

一瞬で、興奮してしまい、べらべらと言いたいことを言ってしまいました。

お二人とも、びっくりしたのか、やれやれと思っていたのか、ニヤニヤしてました。
あきれるばかりです。

命、それも自分たちの子供の命に対して、なんて不誠実な気持ちなんでしょう?
法律を勉強する前に、なにかもっと大切なもの、つまり、命の大切さを知るべきではないでしょうか?

その日から2、3日、ボクはイライラが収まりませんでした。
(たたでさえ、新型インフルエンザのワクチン騒動で腹が立っていたのに・・・。)

お腹の赤ちゃんのことを、なによりも大切にしたいと思う気持ちがあれば、
どうするべきか、すぐにわかるはずです。
ボクが許可するとか、許可しないとか、そういう問題ではないでしょう。

せめて、この方たちの赤ちゃんが無事にお産になって、元気に生まれ、育ってほしいと願うばかりです。
赤ちゃんが元気でないと、お母さんはお勉強どころではないのでしょうから。

こういう方たちに対してこそ、冷静に話をしないと、きっと馬鹿にされるんでしょうね。

産婦人科医として、まだまだ修行は続きます。


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琴子の母

読んでいて、私も相当、腹が立ちました(私も数日は続きそうです)。
仰る通り、法律を学ぶ前に、命について学んで欲しいです。

>赤ちゃんが元気でないと、お母さんはお勉強どころではないのでしょうから。
---
もしも分娩前に、自分達の理想とするスケジュールをこなせなかったとして、産まれて来たお子さんに対し、
「あなたのせいでおもうようにならなかった」
と考えることすらしないで欲しいです。
最悪な結果を知らないでいられる幸せを知って欲しいもんです。


by 琴子の母 (2009-12-13 23:59) 

ニケ

お腹立ちは至極当然のこと。
全く関係のない私ですら腹が立ってしょうがないのですから、診察をされた医師としてharu先生がどんな気持ちでこの夫婦に話をしたのかと思うと、とても冷静ではいられません。
知り合いだったら説教してやる!
by ニケ (2009-12-14 00:19) 

水玉

こんにちわ、通りすがりです。

じゃあ、
用事が済むまではちゃんと作らないようにしておきなよ、
といいたいですが…。

意外とそれが世の中難しい。

人命を何だと思ってんだか。

自分の子だけど、地球の共有財産よ。
法を学ぶならそのくらいのことは知るべき。

私は、悪阻・切迫で妊娠中はずっと寝床に磔でしたが、
それが自分にしかできない仕事と思っていましたよ。

あ~こんな先生の元なら現場に戻りたいな!
by 水玉 (2009-12-14 10:37) 

ちばおハム

年末に向けharu先生忙しさが増してますね。
haruさんの(カチン)当然です!!
その人間味あふれるところがharuさんのいいところです。
アーどうして伝わらないかな。っていってあげたいです(この方々にです。)

ニケさん同感。私も知り合いだったら説教してやる!
by ちばおハム (2009-12-14 12:42) 

うそっきー

いろんな人がいますね~~・・。
その子供が どんなふうに育つのか、興味あるなぁ~・・。

ところで、おんなじような患者さんがおんなじような状況になったら
ハルセンセイは、今度はどんな風に 対応するのでしょう、
これも 興味あるなぁ~~。センセイ、どうですか?
by うそっきー (2009-12-14 15:36) 

れちな

先生いつもお仕事お疲れ様です。よくわかります!!
私は産科医ではありませんが最近自分で判断できない、しない?患者さんが増えている気がしてなりません。特に子供のことに関しても親御さんが自ずから考えないで、こちらに決断、責任をなげてくる感じがすることも多々あります。
先生がいいっていったから。
免罪符が欲しいのでしょうか。もちろん医療者側が判断、指導、相談した上で決してこちらは知らないといっているわけではありません。その上で患者さん側も責任をもって常識の範囲で考えてもらえればわかることもたくさんあると思うのです。

私も最近いらいらすることがあり、昔はあまりなかったのに、、歳のせいかしら、、と気にしておりましたが、先生のような方でもいらいらすることがあると聞いてちょっとほっとしました(笑)!
これからもブログ楽しみにしています。
by れちな (2009-12-14 17:43) 

りょお

私も、思わぬ妊娠&切迫流産で、仕事をやめざるを得ない状況で、
チラッと「この子のせいで・・・」と思った時期もありました。
なので、このお母さんの気持も、わからなくはありません。
わからなくはありませんが、「産む」と決めた以上、
何があってもお腹の子を一番に考えるべきです。
それが親の最低限の資格だと思います。
できないなら、子供なんて産んじゃいけません。
その子がかわいそうです。
正直、こんな方に法律云々を語って欲しくないと思います。
とにかく、今はこの方の赤ちゃんが無事に生まれ、
健やかに育つことを祈るばかりです。
子供は親を選べませんからね・・・。
子供の顔を見て、ご両親が改心してくれればいいのですが・・・。
by りょお (2009-12-14 21:48) 

そらまめ

ただただ、無事に赤ちゃんが産まれてくることと、その後の人生が幸せなものであって欲しいと願うばかりです。

妊娠したから、出産したからすぐに立派な親になれるわけではないけれど(私もまだまだ修行中です)、それでも気持ちとしては自分のことより子供のこと、と思うと思うのです。
学歴や職業が立派でも、親として子供に出来る最低限のことができないなんて、それは立派な人間とは思えません。
いつか自分達のおろかな考えに気づき、恥ずかしいと思う日が来るとよいのですが…

そして前記事の新型インフルエンザの予防接種の件!
びっくりしました。
あってはならないことですよね。
私の住む自治体もかなりの混乱があったようで、かかりつけの小児科の先生やスタッフの方がかなり疲れているように見えました。

当たり前ですよね…。
現場の先生やスタッフの方は大変な思いをしているのに、行政のお粗末さには一般人の私でも腹立たしいです。
by そらまめ (2009-12-14 23:21) 

のん

先生、お疲れ様です。このご夫婦、似た者同士なんでしょうね。私も妊娠中ギリギリまで残業しながら働いて、無理してしまったので、人の事言えませんが。。。私の勤めていた会社は忙しすぎて、仕事の引き継ぎ相手が余裕がなく、結局でっかいお腹で臨月前まで頑張ってしまいました。と言うのも、会社員の平均年齢24才、未婚の方ばかり。子供を持っている人が少なく、妊婦の体の負担などの理解があまりなかったので、気分が悪いから休みたい、しんどいので辞めたい、となかなか言いづらい職場でした。お腹の張りが増えたりして、先生にあまり無理しないでねと言われましたが、もう仕事はやめて下さいとキッパリ言ってくれたら、会社もやめやすいのにな、なんて思ってました。今考えるとぞっとします。赤ちゃんに何かあったら、一生悔やんでも悔やみきれないです。赤ちゃんは無事に産まれましたが、何が何でも赤ちゃん第一にするべきでした。妊娠中は大変でしたが、今はもう生後4ヶ月。とってもかわいくて、毎日がキラキラしてます。
by のん (2009-12-15 03:12) 

haru

琴子の母さん、コメントありがとうございます。
この方たちには、自分の子供が無事にうまれるものと決まっているかのような印象でした。
うちの病院に通っているのだから、なにかあればボクたちがなんとかしてくれるものと思い込んでいるのでしょうね。
出血している奥さんの前で、「君には僕の妻の苦労なんてわからないかもしれないでしょうが・・」なんて雰囲気がにじみ出てました。調子のいい旦那ですね。
by haru (2009-12-16 23:41) 

haru

ニケさん、コメントありがとうございます。
こういう患者さんに限って、ボクが当直の夜にお産をするのです。
そういうとき、お産をしながら、生まれてくる命の尊さを、この人たちに染み込ませるように教えるのです。
そうしないと、赤ちゃんがかわいそうだからです。

by haru (2009-12-16 23:49) 

haru

水玉さん、コメントありがとうございます。
この方、じつはかなりの高齢初産で、もう後はないかもしれないのです。
もしかすると、妊娠・出産を通じて、この赤ちゃんがこの方たちに何かを教えるために生まれてくるのかもしれません。
そう考えないと、怒りが収まりませんよね。
by haru (2009-12-16 23:50) 

haru

ちばおハムさん、コメントありがとうございます。
ボクの怒りを、主治医の先生にぶつけてしまいました。
「患者の教育が悪いんちゃうか?」と。
多分、ボクの患者さんだったら、36週までにもう少し「まとも」になっているはずです。
今日も外来で、喫煙してる17歳の妊婦さんに、切々と命の大切さを語ってしまいました。
by haru (2009-12-16 23:56) 

haru

うそっきーさん、コメントありがとうございます。
たしかにどんな子供に育つか、軽く心配です。
ただ、子供が親を育てるとも思います。
この赤ちゃんが、それ以上に賢く生まれてきて、初めて、この方達が命の大切さを教えてくれるかもしれません。
少なくとも、そう信じたいです。
by haru (2009-12-17 00:02) 

haru

れちなさん、コメントありがとうございます。
「医者がいいといった」というひとことで、もし何か起こったとき、医者を責めますか?それとも、そういう医者を信じた自分を責めますか?そんなきわめて次元の低い感覚なんです。
何かあったとき、すべての責任を赤ちゃんが背負っていくのです。
この方たちにとって、赤ちゃんの健康がなぜか他人事のように感じました。
今思い返しても、やはり違和感があります。
by haru (2009-12-17 00:09) 

haru

りょおさん、コメントありがとうございます。
この子が生まれてきたら、めちゃかわいくて、お父さんとお母さんに甘え上手で、仕事どころではなくなるくらいだったらいいのに。
そんなことも考えます。
親が改心する瞬間だと思います。
(こういう人たちに、お産したときにいってあげたい、とっておきの言葉があるのですが、ここではいえません。)
by haru (2009-12-17 00:14) 

haru

そらまめさん、コメントありがとうございます。
誰だってすぐに立派な親にはなれません。
でも、立派な親になるのに、学歴は不要です。
愛情だけがあればいいのではないでしょうか?
そもそも、大学院に通ってるだけで、まだ弁護士や検事になった訳ではないのです。何の資格にもなりません。
それに、妊娠したくらいでしんどがっているような馬力ではいうほどたいした弁護士になるともおもえません。(失礼)
妊娠出産しながら世界的な医学研究をしている女医さんをボクは何人も知っています。
彼女らの馬力を知っているので、よけい腹がたちます。
by haru (2009-12-17 00:24) 

haru

のんさん、コメントありがとうございます。
妊娠した女性がかなり無理をしないと終了できないような厳しい世界であることは想像できます。
しかし、それだからこそ、世の中の女性はそういった古い体質の構造を改革しないといけないのです。
かわいい赤ちゃんが生まれて初めて気づくのだとは思いますが、なにかがあってからでは遅すぎるのです。
by haru (2009-12-17 00:30) 

muracchi

妊娠してることについてなめとぉる!(怒)
子どもに、自分に万が一の事があったら、どないするねん!!
命の大切さを分かっていない人に限って
妊娠するんだよなぁ・・・
と悲しくも思いました。
(わたしゃ、15年も待ったから)
短大時代の教授で古臭いことを言うおじいちゃんがいました。
「男は外、女は内」
でも、子どもを産み育てるというのは命がけ。
最近は、その意味が少し分かった気がします。
病気ではないですが、
それだけ女性の体と言うのは労わらなくちゃいけないと。
飲むのが好きな旦那だけど、
妊娠中は、自分の出来る限りの事をしてくれたんだから、
いい方なのかな?
by muracchi (2009-12-17 13:03) 

haru

muracchiさん、コメントありがとうございました。
たしかに、「男は外、女は内」という言葉の中に、子供の命の大切さと子育ての大変さをしみじみ感じます。
産むのは女性しかできませんが、働いたり、子育てしたりは男女どちらでもできる時代なので古くさく感じますが、産むことに関しては、「男女の完全なる分業」ですね。
立ち会い出産しなくても、家族のために(お産の日も)一生懸命稼いでる旦那さんは頼もしいものです。

by haru (2009-12-18 06:07) 

ともたま

命を宿し育める…
文句なしにこの世で最高の喜びです。
この夫婦はガキじゃあるまいし、やることやったら妊娠することも有るってこと分かってるんだろうし、ここまで育てて、今更司法試験のためだとか言って「ふざけんな!」です。本当にがっかりしてしまいます。人が怒ってるのにニヤニヤしてるような馬鹿垂れが、司法の道を進める訳がない!
でも先生、赤ちゃんに罪はないんですよね。大変でしょうが助けてあげて下さい。
よろしくお願いいたします。
by ともたま (2009-12-18 20:31) 

haru

ともたまさん、コメントありがとうございます。
そうなんです。赤ちゃんには罪はありません。
こんなお父ちゃんとお母ちゃんだからといって関係ないのです。
このご夫婦は、おそらく二人足して80歳は超えていると思います。
ガキじゃないはずなんですよね~。
by haru (2009-12-19 21:39) 

Drmama

なんだか悲しくなりました。
私もこの妊婦と同じ、臨月で9か月末で無理している女医です。
胎児の命が第一であることはわかっています。
それでも、妊娠していてもやり遂げなければならないこととは、各家庭に存在するわけで、それは、司法の世界でなくても医学の世界でなくても、どの世界でも共通事項なのです。
この夫婦(特に妊婦の方)はこれまでも、散々、本当に散々、周囲に「無理するな」「おなかの子が一番」「もう止めて次にしたら」と言われてきたことでしょう。
ロースクールをやめてしまって妊娠生活を安らかに過ごすことができたら、どんなにいいだろう、と何度考えたことか。
それでも、不安に思いながらも、ロースクールをやめずに続けている心境、苦悩は底しれません。
だから、先生に言われて「またか」と思い「ニヤニヤ」と苦笑するしかなかったのではないのでしょうか?
この夫婦は不安だからこそ、先生に行ってもいいのかと尋ねたのではないのでしょうか?
「自分で判断して」といわれると、それはそれまでなのですが、
そこまで突き放さなくてもいいのではないでしょうか?
先生が胎児のことを心配する気持ちもわかります。
わかっています。
この夫婦はガキで命を軽んじる面がひょっとしたらあるかもしれませんが、
どうかみなさん、許してやってください。
(でも出産時に何かあって、医療側に文句を言うような夫婦ならば、
このコメントは削除させていただきます。)

by Drmama (2009-12-21 23:11) 

hacca

最近、先生のブログを読むようになりました。
温かくて、何度か胸にくる記事に出会いました。自分も先生から説教を受けなくてはいけないのかもしれない、と思うこともあります。
10月にあかちゃんを失いました。6番目の子、自宅出産でした。
おそらく早剥だろうと病院の医師に言われました。このことについて琴子ちゃんのお母さんのブログで記事にしていただき、いろいろな方の考えを知ることができました。
自分自身、お産にはこんな危険性があるということを余りにも理解していなかった。しかし、付き添っていた助産師は、うずくまり立ち上がることもできない私を見ても、過強陣痛で顔面蒼白の私を見ても、胎児心拍の低下が続いていても、なんの手も打たず、仮死のあかちゃんを見てから慌ててパニック状態で病院に搬送しました。私は家に取り残され、茫然とするしかなかった。
「こうなる運命の子だった」との言葉を残してこの助産師からはその後連絡はありません。このお産から得たものは、私の無知な選択のためにあかちゃんは生きることができなくなってしまったという罪の意識と悲しみだけです。すみません、何が言いたいのか分からなくなってしまいました。
by hacca (2009-12-22 09:15) 

haru

Drmamaさん、コメントありがとうございます。
世の中で無理をしていない妊婦さんなんていないのではないでしょうか?
とくに責任を持って仕事をしている方、上にもお子さんがいて子育てをしている方、無理をしてがんばってる妊婦さんを数え切れないほどみてきています。(ボクの奥さんも妊娠中、小学一年生の上の子をベビーシッターに預け大学院で研究していました。)
それが許されるのは、すべて、妊娠の経過が正常であるならば、というときです。
ボクがいいたいのは、その妊娠が「異常」であるとわかった瞬間の切り替えが重要だということです。
切り替えた瞬間、「諦め」が「安心」になります。
マジメに、命に向き合っていないと、結局、何かあったときに、一番弱い存在である、赤ちゃんにしわ寄せが来ます。

by haru (2009-12-23 07:58) 

ともたま

私たちは、中々赤ちゃんに来てもらえませんでした。不妊治療をしやっと来てもらえたのですが昨年は流産、そして今年はポッター症候群による芽生との別れという経験をしました(haru先生には前記のコメントにてお伝えしてあります)
子供との別れはどんな馬鹿親にも辛いですよ。それは経験者である私(馬鹿親)が断言します。
何があってもお腹の子の命なんです。自分を犠牲にしなくちゃいけないんです。夢は大事です。でも命はこの世で一番なんです!!!
妻は親戚の姉と美容室を営んでいます。ポッター症候群の息子、お外に出てきたら亡くなってしまう息子。それでも産休を取り一生懸命育てました。
私たちは息子がいなくなって本当に寂しいです。
頑張って生きている赤ちゃん、頼れるのはお母さんだけなんですよ。
“いのち”と何かを測りにかけること自体間違っているということに気づいてください。
お願いします。
by ともたま (2009-12-23 10:18) 

haru

haccaさん、コメントありがとうございます。
琴子の母さんのブログでhaccaさんのお話は読ませていただいていました。本当につらいです。赤ちゃんのご冥福をお祈りします。
つらいとは思いますが、くれぐれも自分を責めないでください。
ずっと想い続けてあげることが大切ではないでしょうか?
赤ちゃんはお腹の中にいて、きっとあなたの子供であってよかったと思ってくれているはずです。
by haru (2009-12-23 12:47) 

haru

ともたまさん、コメントありがとうございます。
芽生ちゃんは、ほんとうにいいお父さんとお母さんに恵まれて、幸せだった思います。それだからこそ、あまりに短い一生であったことがつらいです。
芽生ちゃんは、ともたまさんご夫婦に考える時間・受け入れる時間をくれましたよね。お腹の中のままですが、家族でいられた時間もくれました。
そして、なによりも命の重さを教えてくれたのです。
by haru (2009-12-23 13:03) 

hacca

お返事いただけるとは思っていませんでした。ありがとうございました。うれしいです。
先生は常に母親とあかちゃんが元気にその後の新しい生活を始められるよう心を砕いていらっしゃいます。
このロースクールに通う妊婦さん夫婦も、それまでの私と同じに、自分のあかちゃんに何か起こる、とは考えられないのでしょう。目の前のものに囚われて、それをこなすことにいっぱいで、きっとそこにいつの間にか赤ちゃんが加わって・・・と、何事も起こらないことしか考えていないのでしょうね。
でももし、何かあって、無事な結果が得られなかったとしても先生の病院のスタッフの支えを受けられる。それだけでも幸せなのではないかと思いました。
私のあかちゃんは、助かる道を全て切り捨てられ、見殺しにされた、そんな感覚を持っています。先生含む病院のスタッフの働きを知るにつれ、自分のお産が受けた「見殺し」的要素に、怒りや憤りやあかちゃんに対する申し訳なさがつのります。
by hacca (2009-12-24 06:38) 

kenjii

この方たちが
いかに命を軽んじているか
そのような人に法律の専門家を任せたくない
・・・です
by kenjii (2009-12-25 03:59) 

haru

haccaさん、コメントあらためてありがとうございます。
新しい命に、ひとつひとつ出会うたびに、すべての命が、赤ちゃんが大きくなって、生まれてきたことをよかったと思えるように願っています。
願いが通じないこともありますが、すくなくとも命の誕生が悲しいものではなくて、喜びや癒しになって欲しいと、頑張っています。
by haru (2009-12-25 10:59) 

haru

kenjiiさん、コメントありがとうございます。
ボクも同じ気持ちで、このブログを書いていました。
そして、今、すこし、清々しい気持ちに変わってきています。
by haru (2009-12-25 11:01) 

Lisa

はじめまして。私は、今年、胎盤早期剥離で第一子になる息子を亡くしました。38週での突然の出血でした。私が小児科医であることもあり、出産は最後まで何があるかわからないと気をつけていましたし、出血してすぐに救急車を呼び、救急車から直接手術室に入るという迅速な対応をしていただきました。

それでも、救えない命もあるんですよね。

自分のおなかの中には、大切な命が宿っていること。
その命は、お母さんしか守れないんだということ。
そして、妊娠イコール出産でないこともあるということ。

それを心のどこかに留めていてほしいなと思いました。
先生もお仕事大変だとは思いますが、お体大切にして頑張ってください。
by Lisa (2009-12-29 15:04) 

Drmama

命は確かに何よりも一番大切な、他に取ってかえることなどできないものであることは間違いありません。
私が僭越ながら言いたかったのは、「切り替え」ができる環境にあるかどうかの問題です。命を大切にしたいから「切り替え」することを望みながらも、スムーズにできない状況にあるかもしれない妊婦の心情を、少しでも共感していただけたら幸いです。
私は内科医です。治療をしなければ命にかかわるような疾患がありながらも、その患者の社会生活や金銭的問題によっては、命を救う治療を最優先にできない事態を幾度か経験しました(当然、先生もそうでしょう)。

産科は命が二つ関係し、そのうちの一方が他者に完全に依存している点が他科と違いますが、
頭ごなしに「なめとる!命を軽んじている!」では、確かにごもっともなのですが、「悲しく」なります。
患者(妊婦)の抱える背景にも、どうかご理解ください。

by Drmama (2009-12-29 21:15) 

haru

Lisaさん、コメントありがとうございます。
亡くされたお子さんのご冥福お祈りします。
守りきれなかった小さな命を前に、ボクはいつも自分の力のなさを痛感します。
そのときにボクにできることは、その小さな命をけっして忘れないということです。
そして、いつかきっと、その命がなにを伝えようとしていたのか、気づかせてくれるように思っています。
by haru (2009-12-31 06:57) 

haru

Drmamaさん、コメントありがとうございます。
妊婦が無理をしないといけない状況の中で、何よりも切り替えないといけないのは「気持ち」なんです。
ボクが伝えたいのは、妊婦さん自身やご主人の気持ちの切り替えなのです。
産婦人科医として違和感を感じました。(妊娠36週の割りに、と)
もちろん、社会的な環境をすぐに変えろなんて無理ですよね。
変えなくてもいいのです。整えることが出れば。
ただ、出産は妊娠がわかった時点で、30何週か先に来ます。
少なくとも、気持ちを切り替えるには十分な時間があると思います。
ボクの場合、妊婦さんがどんなスタンスでいるか、外来で数分話せば理解できます。
診察が終わって、気になるところがあれば少しずつでも尋ねたり伝えるようにします。そして、安心してお産ができるようにいろんな話をします。
この数分間の積み重ねで、少なくともボクの担当する妊婦さんは自然な気持ちでお産に向かうことができているように思います。
こういった会話は当たり前かもしれませんが、忙しい外来の中で、ただ超音波と内診だけしてる産婦人科医が多いのも事実です。
by haru (2009-12-31 07:28) 

ののこ

お腹の赤ちゃんには関係ないでしょ? [妊娠]
2009-12-13

初めまして。
たまたま、検索で、先生の古い記事を偶然見つけてしまい、どうしてもお伝えしたくなってコメントしました。
見つけたのは、2009年12月13日の「お腹の赤ちゃんには関係ないでしょ?」です。
この記事を見たときの正直な感想は「個人の事情も分からないくせに、明らかに個人を特定できる情報を記載して非難する記事を書くなんて、なんてひどい医師だ!」でした。二度と先生のブログは見ないことにして去ったのですが、たまたままた別の機会に、先生の別の記事を拝見し、産婦人科医としてとても真摯な先生だと分かりましたので、こうして蒸し返すように過去の記事にコメントさせていただいている次第です。

どうしてこの記事が気になったのか。それは私自身がロースクール出身者であり、現在京都で法曹関係者として仕事をしており、かつ妊娠しているからです。

>そりゃ、大変でしょう。並大抵の根性では通用しない世界のようにも思えます。
>ボクの高校時代の同級生にもロー・スクールに通っているのがいて、同窓会で会ったとき、しんどい、って言ってました。だから、知ってます。

先生は、たとえば私のような医療に関する素人が、
「産婦人科医になった同級生がいる。だから、(どれだけ大変か)知ってます」
と言ったら、どう思われますか?ほんとうに、私が先生の大変さを理解していると思われますか?おそらく、
「知り合いから聞きかじっただけの人間に、一体この大変さの何が分かるのか」
そう思われるでしょう。全く同じことです。

適齢期にある女性が、法曹界を目指すこと。その中で働くこと。先生はその大変さを一抹も理解しておられません。
記事は2009年のものですが、その当時、司法修習生(医師でいえば研修医のような期間)の給費制維持に関する重大な転換期にあったことを、先生はご存知ですか?
簡単にいえば、今まではお給料をもらいながら研修医生活を送れていたのに、国の政策により突然、借金をしながら研修医生活を送らなければならなくなる、そういう制度に移行することが検討されていたのです。修習生は兼業禁止ですから、借金はほぼ強制的です。
奨学金でロースクールに通った人であれば、修習中の借金とあわせて、1000万円近い借金を背負わされることになります。
先生は勘違いしておられるようですが、ロースクールは法学部卒業でない人だけが通うものではありません。法曹界を目指す者は、原則全員通わなければなりません。
女性であったその患者さんが、妊娠を知ったとき、一体どういう覚悟をして妊娠継続されたのか。
司法試験は3回しか受験できませんし、浪人すればロースクールの費用がかさむだけ、合格する保証もない。合格したとしても借金まみれになります。さらに、子どもをかかえては就職さえ危ういんです。それほど男女差別の激しい業界です。
彼女はそれを全て飲み込んだうえで、妊娠継続されたのです。私は尊敬すらおぼえます。

私は、司法試験合格後修習前に、婚約者(現夫)との妊娠が分かりましたが、親に猛反対され、中絶をせまられ、中絶を選択しました。
法曹界に入ってからも、妊娠しましたが、職場のあまりの劣悪な環境(自営業ですから、産休などという概念はありません。最悪、妊娠を機に事務所との契約を打ち切られます)や周囲の心ない言動に大きなストレスを受け、ふたたび中絶を考えるような状況になって、結局流産しました。
その後、少しでも出産しやすい環境を求めて2回職場を変わり、ようやく今、妊娠を継続して近いうちに出産を迎えようとしています。
しかしそれでも、出産直前(前日までという意味です)まで当然のように働きますし、走り回りますし自転車にも乗ります。さすがに切迫早産になれば休むでしょうが、彼女のようにちょっと出血があり、おしるしだと分かった程度では休みません。
それぐらいのことをしなければ、この業界で女性は働けません。
こんなことは、私だけではありません。

それでも、法曹関係者や、それを目指す人たちは、強い熱意と信念があって業界を目指し、飛び込んでいきます。先生の産婦人科医としての熱意と何も変わりません。
先生は、かりに自分が女性だったとして、妊娠と、産婦人科医としての仕事を天秤にかけざるを得なくなったとき、何一つ迷う気持ちは生まれませんか?
迷わないのであれば、我々の業界ではおそらく、イコール「引退」を意味します。そうして辞めていった人を幾人も知っています。迷うひとは、私のような働き方をするか、子どもを一生もたない選択をします。そういう人も幾人もいます。
女性が法曹関係者になろうと思えば、ぎりぎりまで妊娠や赤ちゃんの命と、仕事とを天秤にかける冷徹さや図々しさがなければ、やっていけないのです。それでも私たちは、深く悩みながらこの仕事を選択するのです。

>命、それも自分たちの子供の命に対して、なんて不誠実な気持ちなんでしょう?
>法律を勉強する前に、なにかもっと大切なもの、つまり、命の大切さを知るべきではないでしょうか?
そんなことは、言われなくても、女性であれば分かっています。悩んでいないわけがないし、ずっとその板挟みで苦しんできたに違いありません。なのに、医師の先生にまでそのような冷たい言い方をされて、一体彼女はどうすれば良かったのでしょう。
表面上どういう態度をとられたのか分かりませんが、私なら、死ぬほど傷ついたでしょう。

彼女に関する後日談の記事も拝見しましたので、その方との関係はもう良好に終了されたのかもしれません。しかし、この記事がネット上に公開されており、数年経った今も、誰でも閲覧できる環境にある以上、私のように目にして辛い気持ちになる人は多くいるはずです。そのことを、どうか知っていただきたく、失礼を承知でこのようなコメントを書きこみました。

彼女の記事のコメント欄には、彼女を非難するコメントがいくつもありますが、私は、彼女がその後立派な母親になり、そして法曹関係者になったと信じます。私のように子どもを殺さなかったのですから。

最後にひとつ、彼女がどうして先生に、「ロースクールに行ってはだめですか」という質問をしたのか、私が思うことを書きます。
もし私が彼女の立場であったなら、それは「言い訳がほしい」からです。
人間ですから、女性ですから、出産直前は当然休みたいんです。でもそれを許されない環境下において、周囲や、そして自分に対する「言い訳がほしい」のです。
「お医者さんも休めと言っている。だから休んでも仕方ないんだ。休んでもいいんだ」と言い聞かせるための。
なのに、その医師から怒った態度をとられたら、私は見捨てられたような気分になるでしょう。そして二度と先生には相談しないでしょう。
むろん、彼女夫婦は先生に若干失礼な態度をとったそうですので、そういう態度も先生をカチンとさせたのかもしれませんが、先生の解釈だけがすべてではないと思います。

京都は、ロースクールも多いですし、今後も先生がロースクール生や法曹関係者の妊婦さんを診察されることは必ずあると思います。私がここに書いたことが、少しでも頭のどこかによぎりながら、先生が診察にあたって下さることを願ってやみません。
by ののこ (2013-08-11 17:12) 

haru

ののこさん、コメントありがとうございます。
法曹界が大変なのは理解しました。
自分のキャリヤのために、中絶を選択しなければならない状況や、妊娠を選ぶことでキャリヤを捨てなければならない状況もあるのでしょう。
ただ、特定の職種において、その構造が未熟であるために、周囲が女性に中絶を迫る状況が存在するとしたら、許されないことではないでしょうか?
自分の責任で、中絶を選択することは問題ないと思います。

by haru (2013-08-11 22:36) 

ののこ

先生、お返事ありがとうございます。

むろん、女性が妊娠継続を諦めなければならないような環境に追い込まれる背景には、法曹界全体が余りにも旧態依然としているという根深い問題があるのは、先生がおっしゃるとおりです。

ただ私が言いたかったのでは、そういうことではありません。

先生が、記事に登場する妊婦さんに対し、
>ロー・スクールがなんぼのもんじゃいっ!
>命、それも自分たちの子供の命に対して、なんて不誠実な気持ちなんでしょう?
>法律を勉強する前に、なにかもっと大切なもの、つまり、命の大切さを知るべきではないでしょうか?
>お腹の赤ちゃんのことを、なによりも大切にしたいと思う気持ちがあれば、どうするべきか、すぐにわかるはずです。
>ボクが許可するとか、許可しないとか、そういう問題ではないでしょう。
というような非難を加えておられることについて、彼女自身にもどうしようもない、彼女の置かれている状況があったはずなのに、そのことに先生は無理解だったのではないですか、と言いたかったのです。

狭い業界です。記事の内容を読めば、その方が誰か、おそらく私でさえ調べようと思えば調べられてしまいます(ロースクール在学中に出産されるなんて、きわめてレアケースです。卒業年度も地域も分かっていれば、調べるのは簡単です)。
そういう状態にこの記事を置き続けることも、無配慮ではないですか、と言いたかったのです。
by ののこ (2013-08-22 16:23) 

まい

コメント欄を見て、『法曹界の方々ってこういう人たちよね、わかります』って感じです。法律とか勉強しすぎて先生が伝えたいことが読み取れないんじゃないんですか?ヒステリックに『働く女性は大変なんだ!』『法曹界をわかっていない!』と発言←これって、まさに先生のお話に出てくる妊婦さんですよね(笑)知ったこっちゃねー!私が先生だったら『ここは産婦人科で、お腹の赤ちゃんと母親としてのあなたにしかアドバイスできませんから^^ロースクールうんぬんかんぬんは知りません^^』って言ってしまいます。先生が優しくてよかったですね。
さて、私は姉が弁護士です。ロースクールにも通っていました。やっぱりすごくプライド高いですし、よく『誰も大変さをわかってくれない』とかボヤきます。でも、それって、どんな世界でも一緒ですよ?ホワイトもブルーもベクトルは違えど苦労はありますよ。
それを全部ひっくるめて『赤ちゃんには関係ない!』ことなんじゃないかと思います。
私の赤ちゃんが、法曹界の『私が一番つらい』方々のところに宿らなくて良かった、と胸をなで下ろした妊娠5ヶ月の妊婦でした。
by まい (2013-09-04 18:08) 

haru

ののこさん、コメントありがとうございます。
「おそらく私でさえ調べようと思えば調べられてしまいます・・・調べるのは簡単です」、というののこさんの言葉には、小さな命の大切さを伝えたい、叫びとも言える産婦人科医の言葉を押さえつけようとする、なにか重苦しさを感じます。
ボクの言葉でかちんときたのはわかりますが、どうぞ、お腹の赤ちゃんに免じてお許しください。


by haru (2013-09-13 13:01) 

haru

まいさん、コメントありがとうございます。
いろんな意見があると思いますが、
「おまえら、〇〇は、」といっぱ一絡げに、くくってしまうことが問題のようです。
いろんなひとがいて、そこにはいろんな想いがあります。
産婦人科医であるボクにとって、
「小さな命」という、守らなければならない、絶対的に大切なものがあるのでわかりやすいのですが、他の職種の人には、意外にもそうでもないのかもしれません。
by haru (2013-09-16 08:18) 

通りすがり

こんにちは。
こんな人は子供を産んではいけないとか、教育が心配だとか、
けっこう皆さん、すごいなあと思いました・・・
「守らなければならない小さな命」って、ものすごい大義名分です・・・
批判することで、自分は小さい命を大切にする側の人間なんだ、キリッ!と胸をはってるみたいだ、と感じました。
自分が安静に寝ていられたからって、そうしない他人をそんなに簡単に非難していいんですかね・・・
そういう人が、子供を育てることの方が怖い気もしますが・・・

勿論、お医者さんの言うべきことは、無理をしない、安全第一!をあくまで言い聞かせるべきだと思います。
資格試験ごときとどっちが大切?というのも本当にご尤もです。

でも、結局、子供のために自分は全てあきらめましたっていうのが、皆が期待してる姿なんだと思うと、なんだかな・・・
妊婦さんが、ギリギリまで頑張ってみたいと思って、そのためにお医者さんに食い下がったとして、そんなに不誠実ですかね・・・
まあ、所詮産んでない自分には問題点が見えていないのかもしれません。
by 通りすがり (2013-10-14 17:17) 

haru

通りすがりさん、コメントありがとうございます。
おっしゃる通りだと思います。
しかし、妊娠、出産は予定日が決まっており、それに対して安全に準備することができるものだと思います。
人間の、少しずつのエゴが回り回って、一番弱い部分、つまり、こどもや老人、ハンディーキャップを持った人々たちにしわ寄せになって現れること、日頃から幾度となく目の当たりしていると、どこかで声に出して言わないといけないのでは、と思います。
自分の正当性を訴えるのも自由だし、それを避難するのも自由でしょう。
by haru (2013-12-02 18:25) 

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